2016 Fiscal Year Annual Research Report
Delirium management for elderly cerebrovascular disease patients by using NIRS cerebral blood flow monitoring
Project/Area Number |
25463414
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
井上 亮 大分大学, 医学部, 教授 (10325714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末弘 理惠 大分大学, 医学部, 教授 (30336284)
宮脇 美菜子 大分大学, 医学部, 助手 (10708514) [Withdrawn]
三重野 英子 大分大学, 医学部, 教授 (60209723)
井上 加奈子 大分大学, 医学部, 助教 (80634360) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 携帯型NIRS / 高齢者 / 脳血管障害 / せん妄 |
Outline of Annual Research Achievements |
携帯型NIRS装置はBluetoothを介する通信によりデータ転送を行うものであるが、昨年度はデータ取得プログラムが作動せず、科研延長申請を行い、販売元とのやり取りを行った。しかしながら当該年度中にも問題が改善せず、やむを得ず旧型のパソコンを使用して研究を試みた。研究対象者は研究協力施設入院中の75歳以上の高齢者で、せん妄リスクが高い患者を対象とし、研究の趣旨を理解でき協力が得られる人とした。研究デザインの概略として、入院中の高齢者に対し携帯型NIRSを装着し、研究者の監視下に対象者の行動(発言やせん妄行動も含む)における脳血流変化を捉える観察研究である。データ収集方法は①医療機関の病院長、看護部長に対し、文章と口頭で研究の趣旨と研究依頼について説明し承諾を得る。②看護部長より対象者・対象者の家族を紹介してもらい、研究の趣旨を文章・口頭で説明し研究の同意を得る。また、同意撤回についても説明する、とした。対象者の観察方法は、①同意を得られた対象者・家族に研究者および研究分担者がせん妄リスクを評価する。②せん妄高リスク対象者に携帯型NIRS装置を装着する。③研究者は対象者を監視下に置き、脳血流をモニタリングしつつ、対象者の言動や対象者周囲の環境(医療従事者や他の患者の行動等)をビデオカメラ等を用いて記録する。 以上の条件下に対象選定を行ったが、高齢者という点では該当候補は多数経験するものの、既存の認知機能障害が強く、研究への理解協力が得られにくい方が多く、また、携帯型NIRS装置のデータ取得用プローブを前頭部に数時間貼付することに理解がえられないといった事情により、対象患者が選定できなかった。携帯型NIRS装置は優れたものであり、高齢者入院患者の実情に即した研究プロトコールの再構築が必要である。
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