2015 Fiscal Year Research-status Report
乳がん患者の配偶者の役割認知を促す看護介入プログラムの開発と評価
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25463418
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
菅原 よしえ 宮城大学, 看護学部, 准教授 (60315570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 一恵 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10210113)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 乳がん / 配偶者 / 看護介入 / 役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、乳がん患者の配偶者の心理的安定を図るとともに、妻の乳がん治療における配偶者の役割を認識できるような看護介入プログラムを開発し、その有効性を評価することであった。平成27年度の計画では、研究成果を公表し、開発した看護介入プログラムの改善を図ることにあった。 平成27年10月16日に世界看護科学学会第4回学術集会(ドイツ ハノーバーで開催)にて、POMS、自尊感情尺度の量的データから、乳がん患者の配偶者の気分を安定させ,自尊感情を高めること効果があることについて発表した。しかし、質的データの分析結果の公表には至らず、学術雑誌への論文投稿の準備中である。 量的データ及び質的データの結果をあわせて検討すると、乳がん患者の配偶者は、妻の乳がん診断に対して、配偶者自身ががんに罹患したかのような衝撃を受け、数ヶ月に渡り心理的負担を抱えており、配偶者としての役割を見いだせていないことがわかった。しかし、本プログラムによる支援を受けることで、がんの衝撃に固執せず、乳がん治療に取り組む妻に目を向けられるようになることが伺えた。 乳がん患者の配偶者に対する介入は配偶者の心理的健康を維持する上で重要であり、さらに、乳がん患者に対する配偶者からの支援につながる可能性が示唆された。この成果を学術論文として発表予定である。また、成果をまとめることで、看護介入プログラム普及のための検討準備をすすめる必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は概ね計画通り進行した。しかし、研究成果の公表においてやや遅れが生じた。学術集会で一部成果を発表したが、論文作成に時間を要し、学術雑誌への投稿ができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
やや遅れている研究成果の公表を行う。量的データの結果および質的データの結果を論文として学術雑誌へ投稿し公表する。
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Causes of Carryover |
平成27年度は介入プログラムの評価を行い、研究の公表を予定していた。評価をまとめ、成果の一部を学術集会で発表した。しかし、論文作成に時間を要し、学術雑誌への投稿による公表ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文作成し学術雑誌への投稿による公表のため、論文推敲に必要な英文校正費用、文具や印刷の費用、通信費用として使用する。
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