2016 Fiscal Year Annual Research Report
A self-management support training program that COPD patients and their families can work on together
Project/Area Number |
25463422
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
山田 正実 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30279848)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | COPD / セルフマネジメント / 運動療法 / 訪問 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
COPDでは、増悪予防、病状の進行予防の介入として、セルフマネジメント教育が重要な役割を果たす。 本研究の目的は、COPD在宅療養者と家族に実施した運動・自己管理指導および訪問による継続支援の効果を明らかにすることであった。今回の介入は活動量が低下する冬季に焦点を当て、さらにその後の7か月間の自己管理状況を把握した。実施期間は、パイロットスタディが2014年11月~2015年11月、本調査が2015年11月~2016年11月であった。各期2組の療養者が参加した。介入効果は、増悪の有無、6分間歩行試験、健康関連QOL、自己効力感テスト等を、介入前後および1年後で評価した。 以下は本調査の結果である。対象者2名は70歳代男性、mMRC 3、在宅酸素療法中で、同居家族は妻であった。介入は、病院内で看護師と理学療法士による自己管理および室内運動の個別指導1回と、冬季5か月、月1回の看護師による自宅訪問であった。訪問では、自己管理や目標設定への助言、環境や状況に応じた運動調整、良好な管理に対する賞賛等を行った。結果は、2名に増悪はなく、事例A;目標を上回る運動量と日誌を1年間継続した。歩行試験は介入前297m、後360m、1年後366mで、1日の歩数は介入前264歩、後3383歩、1年後2170歩であった。また、健康関連QOLや自己効力感の向上等が見られた。事例B;併存症による体調不良もあり、運動目標は達成できなかったが、日誌管理はほぼ実行した。歩行試験は介入前318m、後255m、1年後279mで、1日の歩数は介入前634歩、後707歩、1年後712歩であった。 訪問を取り入れた冬季のセルフマネジメント支援により、日誌管理の習得で増悪予防や身体活動の維持が期待できる可能性がある。療養者と家族が、生活するその場で、主体性を尊重されながら専門家と共に行う学習は効果があると考えられた。
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Research Products
(1 results)