2013 Fiscal Year Research-status Report
外来がん化学療法を受ける在宅療養高齢者の生活調整サポート支援システムの構築
Project/Area Number |
25463430
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
名越 恵美 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (20341141)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 峰子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (20461238)
松本 啓子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (70249556)
川村 友紀 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助手 (20615926)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 在宅療養 / がん化学療法 / 生活調整 / 外来看護 / 高齢者 |
Research Abstract |
本研究の目的は、高齢がん患者が外来で化学療法を継続するために特徴的な生活調整を明らかにしたうえで、生活の再構築に必要な具体的看護支援を提言することを目的としている。そのため調査を3段階に分けて実施する予定としている。 平成25年度は、調査1:国内外の慢性疾患を持つ高齢者の生活状況の研究について文献を取り寄せ、文献検討を行い、高齢がん体験者に特化した日常生活の困難さ・生活の再構築・生活の折り合いのつけ方の様相を抽出することを実施中である。特に「化学療法を受けるがん患者の意思決定」については、国内文献を概観し、その特徴を明らかにした。そして、高齢者の生活に影響を与えると考えられる要因は、がん化学療法による副作用であり、症状を特化した先行研究が存在する。現在は分析を進めており、今後、高齢者の特徴的な調整力を明らかにしたい。 調査2:外来がん化学療法を受ける在宅療養高齢者の生活上の困難と生活調整についてその特徴を明らかにすることを目的とした。調査1の分析に基づき、インタビューガイドを作成した。各施設の倫理員会の承認を受け、実施計画どおり2月より研究依頼を承諾くださった施設の外来化学療法室において、患者・家族に半構造化面接を行っている。逐語録は随時作成し、分析を行う。看護師については、平成26年度に実施する予定である。今後は、データ飽和化に向けて、データ収集を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献取り寄せと各施設の倫理委員会の承認に時間を要した。 インタビュー対象者の選定から外来通院のタイミングを計ると2週間から3週間日程を必要とした。今後もインタビューに時間を要する可能性はある。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、患者・家族・看護師のデータの飽和化に向けてインタビューを継続する。また、インタビュー内容と文献検討からリサーチクエスチョンを構成し、質問紙を作成する。 研究を遂行する上での課題として、量的研究を実施する際に300名を想定していたが、どの施設も期間として20名弱となるため、対象施設を増やす必要性が想定される。今後は、量的研究の対象施設を県外へ開拓する必要性がある。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実施計画がやや遅れ気味であり、面接調査に必要な旅費・謝金・人件費の使用がなされていないため。また、面接調査は2月から実施していたため逐語録作成のための費用は次年度に持越しとしている。すでに面接調査を受諾してくださった患者・家族に対しては平成26年度4月以降の外来日に2回めの面接調査を行い謝礼を渡す。 遅れていた内容に対して実施を行う。 旅費:研究依頼・面接調査のため 依頼施設への旅費が発生する。また、情報収集・情報交換のための旅費が発生する。人件費・謝金:逐語録作成のため8月までに人件費が発生する。さらに面接調査に協力してくださった患者・家族・看護師に対しては500円程度の謝礼を行う。物品は、ほぼ予定通りであるが、未購入の物品に関しては早急に購入する。
|
Research Products
(1 results)