2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25463462
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
平元 泉 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60272051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 飛鳥 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10710113)
大高 麻衣子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50465803)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 咀嚼能力 / 咬合力 / 幼児 / 低出生体重児 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】小児の咀嚼機能の発達と関連する要因を明らかにする。【方法】1.対象:3歳以上の保育園児,小学生,中学生および保護者。2.調査内容および方法:(1)質問紙調査:属性,歯の萌出状況,う歯の有無,「食べ方が気になる項目」。(2)咀嚼機能評価:グミゼリー咀嚼機能検査キット(ジーシー社製)を用いた。グミゼリーを10秒間咀嚼後の糖溶出量をグルコセンサーGS-1(ジーシー社製)で2回測定し,平均値を算出した。(3)咬合力測定:歯科用咬合力計(オクルーザルフォースメータGM10,長野計器)を用い,左右2回測定して最大値を算出した。4.倫理的配慮:秋田大学大学院医学系研究科倫理委員会の審査を受け,承認を得て行った。対象児の保護者には文書および口頭で説明し,同意書の提出を求めた。【結果】20施設の保育園園児840名中664名の同意を得た(74.5%)。小学校および中学校は各1校で,小学生156名中141名(90.4%),中学生90名中89名(98.9%)の同意を得た(93.5%)。保育園児131名分の咀嚼機能検査について分析した。グミゼリーを噛むことを拒否した園児は少なく,身近な食べ物として受け入れやすい。成人を対象とする場合は,習慣性咀嚼側での咀嚼を20秒間,3回実施であるが,幼児を対象とする場合は,自由咀嚼で10秒間,2回実施,「グミを飲み込まないで噛んでから吐き出す」と指示した。これらの条件下で,3歳以上の子どもはグミゼリー咀嚼機能検査キットを用いた咀嚼機能検査は実施が可能であり,咀嚼能力を客観的に評価する上で有用である。幼児の咀嚼能力は,3歳児が4歳児および5歳児よりも低かった。幼児期は「よく噛むこと」を学習する時期であり,特に3歳児は咀嚼の訓練を取り入れた食事の支援が必要である。今後は,在胎週数,出生体重との関連について分析し,低出生体重児の食事支援のあり方を検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
保育園および小学校,中学校に在籍する3歳から15歳までの小児を対象とした咀嚼能力検査および咬合力測定の実施に時間を要し,分析結果をふまえた低体重児に対する介入調査の実施までに至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査データをもとに,小児の咀嚼能力および咬合力に関連する要因,特に低出生体重児の咀嚼機能の発達について分析し,関係学会で発表し,幼児期の食事支援の方法を提案する。
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Causes of Carryover |
小学校および中学校の調査において欠席者もなく順調にすすみ,当初の計画より1回分少なくなった。そのため,研究分担者の出張旅費に残額が生じてしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果報告のための出張旅費として使用する。
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Research Products
(1 results)