2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25463462
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
平元 泉 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60272051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠山 飛鳥 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10710113)
大高 麻衣子 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50465803)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 看護学 / 小児看護学 / 低出生体重児 |
Outline of Annual Research Achievements |
低出生体重児の咀嚼機能の発達の実態を明らかにし,咀嚼機能の問題の早期発見・早期介入ができるような支援体制を確立するための方策を検討することを目的に,小児期の咀嚼機能を客観的に評価し,基礎データを得るための調査を行った。秋田県内の保育園20施設の3歳以上の園児638名,小学校1施設の児童139名,中学校1施設の生徒89名,計865名を対象にした。方法は,質問紙調査,グミゼリー咀嚼機能検査キット(ジーシー社製)を用いた咀嚼機能検査,簡易型咬合力計(オクルーザルフォースメーターGM10長野計器)を用いた咬合圧を測定した。保護者を対象にした質問紙調査は,子どもの年齢,性別,現在の身長,体重,在胎週数,出生体重,保育園入園年齢,授乳方法,離乳開始・完了時期,歯の発達年齢,う歯の本数を記載してもらった。また,保育園児については,保育士を対象に「食べ方が気になる20項目」について評価してもらった。気になる程度が高いほど得点が高くなるように得点化し「気になる食べ方得点」とした。グミゼリー咀嚼によるグルコース溶出量,咬合力計による最大咬合圧は,幼児期,学齢期にかけて成長とともに増加することが明らかになった。歯の発達年齢,性別,出生体重,保育園入園年齢,う歯との関連があることが示唆された。「気になる食べ方得点」は,5歳児よりも3歳児および4歳児の得点が高く,入園年齢との関連が認められた。幼児期から学齢期の咀嚼機能は,乳歯列完成後,混合歯列期,永久歯萌出完了期のデンタルエイジによって変化すると考えられる。そのため,歯の発達状態をふまえた食事支援が必要である。低出生体重児の咀嚼機能は、学齢期にキャッチアップしていない可能性が考えられるため,咀嚼機能を適切に評価して支援する必要がある。
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Research Products
(5 results)