2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a self-evaluation questionnaire for maintaining the health of self-care agency of menopausal women.
Project/Area Number |
25463471
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
池田 智子 鳥取大学, 医学部, 講師 (50444633)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 更年期症状 / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は更年期女性のセルフケアおよびQOLを向上させる学習プログラムの構築をめざし、1)地域における更年期女性を対象とした生活習慣の改善に向けた健康教室の介入を行い、生活習慣の改善による更年期症状改善効果を評価する、2)更年期女性のセルフケアについて理論的枠組みを構築した上で、下位尺度とする質問紙項目案を作成し、信頼性・妥当性のある測定用具を開発することを目的とした。 更年期女性の健康教室による介入は、更年期症状の予防および改善を目指し、更年期医療ガイドブックの更年期障害のヘルスケアを参考に、更年期女性自らが更年期症状を自覚できるようにし、更年期障害の治療や対処法の情報提供、生活習慣の改善の必要性と行動変容のきっかけづくりとなるよう食事、運動、リラクセーションの体験内容を取りいれ、更年期女性同士の交流によるピアカウンセリング効果が期待できるよう環境づくりをし、4回シリーズで開催した。その結果、更年期症状の重症にあたるSMI51以上(要治療)の場合であっても、頭痛、不眠などの精神・環境的影響症状と疲労、肩こりの慢性症状の改善が期待された一方、健康教室参加時の更年期症状の程度が軽症から中等度にあたる簡略更年期指数50以下(異常なし、要指導)であっても、血管運動神経症状の増悪傾向がみられるようであれば、生活習慣改善を期待するだけでなく、ホルモン補充療法などの薬物療法をふまえた受診行動を促す支援が必要であることが示唆された。 次いで更年期女性のセルフケアについて理論的枠組みを構築した上で、試作版更年期女性のセルフケア尺度4因子29項目を作成し、信頼性が確認された。今後は閉経移行期、周閉経期の対象を増やし、確証的探索研究を進めていき、更年期のセルフケア測定尺度の開発を進める。更年期症状は予防医学が期待されるため、有効な予防行動・認知などの要因を検索していく必要がある。
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