2015 Fiscal Year Research-status Report
妊婦の胎児への愛着形成促進法の探求ー妊娠、分娩、産褥期のオキシトシンの推移からー
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25463477
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
永橋 美幸 (荒木美幸) 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (10304974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 正太 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50448495)
大石 和代 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (00194069)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | オキシトシン / 愛着形成 / 妊婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、妊娠期のオキシトシンの経時的な変化と胎児愛着促進のための介入による変化について分析することを目的として実施予定であった。しかしながら、唾液オキシトシンの分析を共同で行っていた研究分担者が休職となったため、オキシトシンの採取および分析は行わなわず、妊婦へ触診法を行う介入群とコントロール群を設定し、妊婦の胎児愛着を高めるための介入法としてレオポルド触診法を妊婦に行い、セルフケアの内発的動機づけ尺度との関連について分析した。その結果、介入群(レオポルド触診法あり群)とコントロール群の動機づけ得点を3時点でそれぞれ比較した場合、有意な差は認められなかった。妊婦健康診査前から妊婦健康診査終了後と妊婦健康診査前から2週間後の得点の差を比較したところ,2群間に有意な差は認められなかった.胎児愛着得点については,介入群に妊婦健康診査前と2週間後の間に有意な差が認められた。これまで分析した結果をまとめ、日本助産学会学術集会やアジア太平洋地域会議・助産学術集会等で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
妊婦37名を対象に研究を行った。妊婦健康診査前,妊婦健康診査終了後,2週間後の3時点における妊婦のセルフケア行動の内発的動機づけ得点,外発的動機づけ得点の経時的変化については,両群ともに有意な差は認められなかった.また,介入群(レオポルド触診法あり群)とコントロール群の動機づけ得点を3時点でそれぞれ比較した時に有意な差は認められず,妊婦健康診査前から妊婦健康診査終了後と妊婦健康診査前から2週間後の得点の差を比較したところ,2群間に有意な差は認められなかった.胎児愛着得点については,介入群に妊婦健康診査前と2週間後の間に有意な差が認められた。あわせて唾液オキシトシンおよびコルチゾールの分析を行う予定であったが、唾液オキシトシンの分析を共同で行っていた研究分担者が休職となり、採取及び分析ができなかった。よって当初の計画に遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな分担者を1名加え、オキシトシンの分析についてはアドバイスを頂きながら実施する予定である。さらに効率よくデータ収集を行うために一人分担者を追加し実施する。 体制を整えたうえで、妊娠期の唾液オキシトシン・コルチゾールの経時的変化について分析を行う。さらに胎児愛着が促進されるような、タッチング記録の介入等を行い、対照群と比較することで唾液オキシトシンの変化と胎児愛着との関連について分析する。
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Causes of Carryover |
唾液オキシトシンの分析を共同で行っていた研究分担者が休職となり、当初の計画に遅延が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、妊娠期のオキシトシンの経時的変化と胎児愛着との関連について研究実施する。その際、新たな分担者を1名追加し分析および助言を頂く。さらに効率よくデータ収集を行うために一人分担者を追加する。経費については主に被験者への謝金と研究分担者の出張費、物品等を購入するために使用する。
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