2013 Fiscal Year Research-status Report
小児がん治療中の運動器リハビリテーションに関する看護ケア指針の開発
Project/Area Number |
25463489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
永田 真弓 関東学院大学, 看護学部, 教授 (40294558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 幸美 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60175916)
飯尾 美沙 関東学院大学, 看護学部, 助教 (50709011)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 活動・運動 / 小児がん / リハビリテーション / 看護学 / 臨床 |
Research Abstract |
小児がん経験者と家族が治療中に体験した食生活と副作用、運動・活動とその制限の状況を明らかにし、ニーズに適した食生活セルフマネジメント支援や運動器リハビリテーションの内容・方法を検討した。 小児がん経験者5名と母親4名を対象に半構成的インタビューを実施し、質的分析を行った。その結果、食生活と副作用、運動・活動とその制限に関する体験は[食欲や美味しさへの配慮に乏しい病院食][食事を美味しくする病院のサービスと自分達の工夫][副作用による食事や全身状態への影響][状態に合わせた栄養度外視の持ち込みによる摂取][食生活を自制するための方略][長期的な食事制限や活動制限による閉塞感][外泊や院内学級への通学による気分転換と活動][支持療法としての症状マネジメント][医療者による副作用や食生活の説明不足][容姿の変化と筋力低下による退院後の生活への影響]の10カテゴリー、支援ニーズは[子どもが食べたくなる美味しい病院食と食事サービス][副作用や状態に合わせた食事サービスと個別対応][副作用と食生活の説明][健康的な食生活を維持し社会復帰の準備ができる環境整備][地域社会に戻るのを円滑にするための日常生活や学校生活を通じた体制づくり]5カテゴリーに集約した。 治療中の子どもと家族への具体的な食生活セルフマネジメント支援ならびに運動器リハビリテーションには、医師や看護師による視聴覚教材やゲーム等を用いた消化器症状等の副作用の知識提供、栄養士による症状に対応した調理体験型学習会、気分転換並びに筋力低下や肥満予防・改善のための保育士、院内学級教員、理学療法士等による活動的な遊びやレクリエーション、ボール等の遊具を用いた体育や運動療法等が考えられ、支援において職種間連携が重要であることが示唆される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全国の小児がん拠点病院および連携病院への質問紙による実態調査に入る前段として、計画にあった文献以外にも知見として確認の必要な、小児がん治療中患者に対する身体活動介入研究の動向の分析として、質的および量的による文献検討を行った。これらの検討のために、平成25年度末に実施予定であった小児がん治療中の運動器リハビリテーションに関する実態調査がやや遅れている。しかし、1)小児がん経験者と家族が体験した小児がん治療中の食生活とその支援ニーズ、2)小児がん治療中患者に対する身体活動介入研究の動向、3)小児がん治療中の患児に対する身体活動介入の効果-メタ分析による知見の統合-の3件の論文投稿を本年度内に実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
実態調査を意義ある内容にするための文献検討の追加は、研究遂行上、必要なことであったため、進捗状況は少し遅れているものの、研究計画の内容はこのまま変更せず、時期を後ろ倒しにした形で、研究活動を進めていくこととする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
全国の小児がん拠点病院および連携病院への質問紙による実態調査を実施していないために、アンケート調査用紙の郵送費用が使用されていないために、次年度に繰り越しが生じた。 繰越額は、前年の計画通り、全国の小児がん拠点病院および連携病院への質問紙による実態調査を行い、郵送費用として使用する。
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