2015 Fiscal Year Annual Research Report
小児がん治療中の運動器リハビリテーションに関する看護ケア指針の開発
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25463489
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
永田 真弓 関東学院大学, 看護学部, 教授 (40294558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 幸美 横浜市立大学, 医学部, 教授 (60175916)
飯尾 美沙 関東学院大学, 看護学部, 助教 (50709011)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 小児がん / 身体活動支援 / 運動 / 生活活動 / ニーズ / 看護職自律性 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児がん治療研究施設に参加登録し、調査協力が得られた施設で小児がんの子どもの看護に携わっている看護師に、小児がん治療中の子どもへの身体活動支援に関する実施状況の実態ならびに看護師が捉えた小児がん治療中の子どもの身体活動ニーズの実態を明らかにした。 身体活動支援は、「病院・病棟行事におけるレクリエーションへの子どもの参加」「院内学級の行事への子どもの参加」は、80%以上の看護師が実施していた。「階段昇降」「院内学級における体育の授業」は、約80%が実施していなかった。「子どもが自分の下膳をすること」「生活活動となるような行事などの手伝い・補助をすること」の実施状況は、看護職自律性に有意な差を示した。自由記述は、総コード数235(67名)のうちコード数16(7名)から実践している小児がん治療中の運動および生活活動支援として、【入院前からの生活活動の維持・継続】【理学・作業療法士による骨髄抑制時のベッドサイドトレーニングの実施】【病棟内での集団型運動プログラムの実施】【退院後の療養生活を想定したセルフトレーニングの実施】の4カテゴリーに集約された。 看護師および子どものニーズについては、ともに「院内学級による気分転換の機会」「プレイルームでの体を動かす遊び」「運動や生活活動をすることによる気分転換の機会」および「生活活動をする機会」が高かった。自由記述は、コード数52(35名)から支援ニーズとして、【状態や発達段階に合わせた活動・運動の制限緩和と範囲拡大】【日課や生活リズムの確立】【基本的日常生活活動の意識的働きかけ】【活動量の増加によるディストラクション】【運動と生活活動増加に対する家族への説明と協力】【スムーズな社会生活復帰のための早期理学・作業療法】および【運動や生活活動を提供するための環境整備】の7カテゴリーが抽出された。
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Research Products
(3 results)