2016 Fiscal Year Annual Research Report
Constraction of a post-midwifery accident initial response model with regard to the "turning points" that affect the trusting relationship between the concernded parties
Project/Area Number |
25463492
|
Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
高島 葉子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (20553308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 康子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60310554)
稲葉 一人 中京大学, 法務研究科, 教授 (80309400)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 助産事故後 / 当事者間 / 信頼関係をつなぐ / 分岐 / 初期対応モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究目的:助産事故発生後の助産契約当事者間の紛争を予防するとともに、信頼関係をつなぐ初期対応モデルの構築をめざし開業助産師の事故対応準備の実態を把握することを目的として実施した。 2.方法:助産師会websiteで公開されている分娩を扱っている有床・無床助産所全数の管理者317名に対し郵送による質問紙調査を実施した。新潟医療福祉大学倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号17749-161007)。 3.結果:調査用紙を郵送した317名のうち、宛先不明、分娩を取り扱っていない旨の返信のあった26名を除く291名を有効送付数とした。102名から回答があった(回収率35.1%).1) 助産事故発生初期対応マニュアルの必要性を感じている者は80%にのぼるが、マニュアルをすでに有している者は回答のあった94名のうち40名(42.6%)、無い者は54名(57.4%)であった。マニュアルに盛り込んでいる内容は、多いものから事故発生時の連絡方法、日本助産師会への連絡、事故現場・記録等の保全であった。3)マニュアルに盛り込みたい項目は調査項目にあげた(12項目)と回答したものが33名と多かった。4)マニュアルがあるものの訓練を実施している者は20%に過ぎなかった。 4.考察:約半数の開業助産師が初期対応マニュアルを必要と考えながらも、何をどのように準備したら良いかわからない、マニュアルがあっても約80%が日常的に訓練を実施していない実態が明らかとなった。調査結果をもとに初期対応モデルを作成し、配布する予定であったが期間内の配布ができなかった。個人研究費を基に助産所への配布を行いたい。
|