2013 Fiscal Year Research-status Report
看護師が行うプレパレーションを含む小児看護ケアモデルの構築と活用
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25463503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
松森 直美 県立広島大学, 保健福祉学部, 教授 (20336845)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小児看護 / ケアモデル / 倫理的実践 / プレパレーション / 看護師 / ドイツ |
Research Abstract |
1)ケアモデルの項目の見直しと実践講習会の企画 小児看護におけるケアモデルの項目及び、振り返りシートの記入様式を見直し、原型版から簡易版作成の経過をあらためて整理した。インフォームド・アセントの定義とプレパレーションの定義および今までの実践状況を把握するため、国内外の文献検討を行った。文献検討の結果をもとに、ケアモデルの活用の意義と今後の研修会の評価方法を再度検討した。次年度の本学公開講座で講習会を開催するにあたり、企画書を作成した。外部指導者の助言を受け、講習会とその後の参加者の認識および行動変容の評価に関する調査方法を検討した。 2)海外調査 1)に時間を要したため海外での現地調査は実施できなかった。海外の文献検討を行い、現地調査は次年度以降の課題とする予定である。 3)論文作成と投稿準備 昨年度発行した小児看護ケアモデルを活用した実践講習会の内容とケアモデルの様式を活用し新たに実践例20例を集めた特集記事を小児看護の雑誌に掲載した。今までのプレパレーションに関する調査結果をまとめ論文を作成し海外雑誌への投稿を予定している。また、分析中の記述データに関しても看護系の学会で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は再申請して1年目であり、地固めの段階として、基本的なケアモデルの意義を見直し、今後の方向性を明らかにすることができた。海外調査については進展させることができなかったが、国内外の文献検討により、過去から近年の看護分野におけるプレパレーションの実践に関する動向を把握することができた事は、今後の進展へ向けて大きな成果であったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
小児看護ケアモデルを活用した研修会を看護師の日常的な倫理的実践を意識化し強化する介入プログラムとして実践し、その効果を検討する。効果の指標として、認識の変化を把握するチェクリストと実践例の記入および面接または郵送調査によって行動がいかに変化したかを把握し評価したいと考えている。この過程においては、複数の小児看護の専門家からの助言を受けながら分析を進める予定である。海外調査については、ドイツの看護学部教授と小児看護の教員に連絡を取り、面接調査の実施へ向けて計画を具体的にしていきたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外における現地調査を実施する予定であったが、コア概念であるケアモデルおよびプレパレーションに関する文献検討と今後の介入プログラムの方向性の検討に時間を要したため実施することができなかった。 今後、ドイツのNRW応用科学大学のマイケル・イスフォルト教授(看護学部)と小児看護分野の教員とコンタクトをとり、現地調査(現地の小児看護師への面接調査)を実現したいと考えている。
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Research Products
(6 results)