2014 Fiscal Year Research-status Report
精神障がい者の家族のFamily Resilienceを促進するガイドライン作成
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25463504
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
中平 洋子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 講師 (70270056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野嶋 佐由美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | Family Resilience / 精神障がい |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の目標は、前年度に計画していた精神障がい者の家族のFamily Resilienceの特性と獲得方法に関する結果を受けて、①精神障がい者の家族のFamily Resilienceを促進する看護支援方法の抽出、②精神障がい者の家族のFamily Resilienceを促進する看護支援方法・類型化に関する結果の洗練化であった。 発病からの経過の短い家族へのインタビューが滞り、看護支援方法の抽出・類型化には至っていないが、経過の短い家族へのインタビューを行うことができ、19家族へのインタビューが終了した。現段階で、「家族の結束を強める」「希望を持って前に進む」「状況に対処する」「地域社会の理解と仲間との繋がり」「社会資源の活用」「状況を楽観的に受け止める」「現実的な回復目標を持つ」「 病者と共に生きる覚悟を決める」「家族としてのありようへの納得」を含む12の特性が抽出された。現在、明らかになっているこれらの特性がどのような関係性にあるかの検討を進めている。その結果、Family Resilienceが単に時間経過によって促進されるものではないこと、家族内の力は必要であるがそれだけではなく、社会から理解されることや仲間と繋がれることといったように、家族外との関係性も影響していることが明らかになった。また、精神障がいのように長きに渡り家族の世話が必要な家族には、家族の力を枯渇させないように働く特性が存在しているようである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度に計画していた精神障がい者の家族へのインタビューのうち、発病からの経過が短い家族へのインタビューが滞っていた。理由は、対象者の協力が得られにくかったためである。時間経過は、Family Resilienceにとって重要な要素であるため、経過の短い家族のデータは欠かすことが出来ないと考え、本年度もデータ収集に時間を費やした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画では、看護者へのインタビューから精神障がい者の家族への支援方法を明らかにして、精神障がい者の家族のFamily Resilienceを促進するガイドライン作成に結びつける予定であったが、研究計画を変更する。 まず、現在明らかになっている特性とそれら特性の関係性をもとに、研究者がガイドライン(案)を作成し、その後看護師にインタビューを実施する。インタビューでは、まず看護師に精神障がい者の家族を上手く支援出来たと考える場面について語ってもらう。その後、ガイドライン(案)を提示してガイドライン(案)との比較や研究者との議論を通して妥当性について検討してもらうこととする。
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Causes of Carryover |
今年度実施予定であったエキスパートナースへのインタビューが滞ったために、インタビューに係る交通費、及び謝礼を中心に次年度使用額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
エキスパートナースへのインタビューを進める。また、最終年度となる為、ガイドライン作成に向けて、研究分担者と頻回に議論する機会を設ける。更に、成果発表に向けた費用として使用する予定である。
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