2014 Fiscal Year Research-status Report
月経異常の理解とセルフケアを促進する青年期女子教育プログラムの開発
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25463522
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
森 明子 聖路加国際大学, 看護学部, 教授 (60255958)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 青年期 / ウィメンズヘルス / リプロダクティブヘルス / 月経異常 / 健康教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「月経異常の理解とセルフケアを促進する青年期女子教育プログラムの開発」の目的は、ライフプランを意識していく年代である青年期の女性に対し、リプロダクティブ・ヘルスの維持増進、疾患の予防・早期発見のためのセルフケア能力を育てる教育プログラムを構築することにある。1年目は高校生の月経症状の現状と対処に焦点を当て、養護教諭へのインタビューを行った。インタビュー結果は、「月経症状と対処」「高校生の月経に対する養護教諭の取組」の2編について投稿準備中である。本年度は、この調査結果に基づき、文献検討を深めた。また、英国Royal College of Nursing Women’s Health Conference and Exhibition(May 9, 2014)に参加し、子宮内膜症に苦悩する若い女性のためのスペシャリストによる看護の動向など把握し、月経困難のある青年期女子への早期アプローチの重要性を改めて認識した。これらを集約した結果、教育内容の構造化、教授‐学習方法、教材の検討を進行中である。今後は、将来の妊孕性との関連で、とくに排卵障害と、子宮内膜症との関連の強い月経困難症に焦点をあてて月経異常をとらえることとする。 学習目標としては、①正常な月経と月経異常の判別(セルフアセスメント)ができる、②正常な月経についてはセルフケアができる(月経時の手当、日常生活行動、ストレスマネジメント)、③月経異常がある場合には受診行動がとれ、必要な治療を受けることができる、とする。これらが達成できるために必要な知識・情報・相談などのサポートを構造化する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進行がやや遅れている点について、研究課題内の要因としては、青年期女子(高校生)の月経症状と対処の分析に時間がかかったこと、研究課題外の要因としては、分担研究の遂行に時間とエネルギーを要したことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
計画推進のため、下記のように進行を進める。 6月末まで:学習目標を達成するためのコンテンツを具体化する。そのため専門家(医師・看護師)から意見をもらいながら進める。 7月末まで:学習のコンテンツを確定する。 8~9月:Web教材化する。 10~11月:対象者である青年期女子に試行し、評価する 12月:評価をまとめ、成果と課題を明らかにする
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Causes of Carryover |
教育コンテンツ・教材作成に使用する予定が遅れたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主にWeb教材作成費として使用する
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