2018 Fiscal Year Annual Research Report
Job satisfaction-retention of young home healthcare nurses: Establishment of a support program
Project/Area Number |
25463550
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
仁科 祐子 鳥取大学, 医学部, 講師 (70362879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長江 弘子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10265770)
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 若手訪問看護師 / 看護判断 / 自律性 / 生活と医療の統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、1)「訪問看護実践における判断の概念分析」のまとめ・学術雑誌への投稿と、2)「若手訪問看護師の看護実践における自律的な判断の構造」を明らかにするための面接調査を実施し分析を行った。 1) 訪問看護実践における判断について、国内で発表された33文献を対象に分析し、概念の定義と概念モデル作成を行った。日本の訪問看護師の行う訪問看護実践における判断は、【対象者中心の思考】にもとづき【対象の真実の探求】と【対象者に最適なケアの創造】を相互循環的に行うプロセスである、と定義した。このプロセスによって対象者の[状態][ケア][関わり方]が決定され、【対象者に最適なケアの実施】に至る。この概念の定義、概念の先行因子、属性、帰結、概念モデルは、訪問看護実践における判断に必要な要素を含んでいるため、訪問看護師の判断力の育成・向上に活用できると考える。 2) 「若手訪問看護師の看護実践における自律的な判断の構造」を明らかにするために、若手訪問看護師への面接調査の実施と分析を行った。若手訪問看護師を、訪問看護師歴3-5年目、35歳以下と操作的に定義した。研究参加者は新卒から訪問看護をしている2名を含む、計9名であり、一人あたり平均約70分の個人面接を行った。面接内容を録音し逐語録を作成した。「自律的な判断」をしていると思われる箇所を逐語録からそのまま切り取り、これを最小単位のコードとした。コードを意味の類似性に沿って分類しネーミングする作業を繰り返し抽象度をあげていき、最終的に7つのカテゴリに分類された。若手訪問看護師は【看護師としての信念】をもち【自分の役割を自覚】し、【状況把握】【フィジカルアセスメント】【利用者・家族の特徴を把握】【情報共有】【リフレクション】していた。また{利用者の生活とその人に必要な医療の両方を捉えて判断すること}を訪問看護師の判断の特徴と考えていた。
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