2014 Fiscal Year Research-status Report
介護施設における看取りケア教育手法の開発およびケアの質評価に向けたプロトコル作成
Project/Area Number |
25463566
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
原沢 優子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (70303774)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 看取り / エンド・オブ・ライフケア / 教育 / 高齢者ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の達成課題1はペルソナ映像作製であった。6月に映像作製業者を選択し、本研究で必要とする映像の作製を依頼した。業者内で検討するとの回答を待つが返答がなく、数回の依頼内容確認を営業担当者と行ったが、最終的に12月末に作製が困難であるとの回答を受けた。その後、本業者から別の会社を紹介されたが、本年度の6月に参加した施設における終末期ケア研修後の評価結果を10月頃に検討した際に、映像教育方法そのものに期待される教育効果への懸念が生じていたため、依頼そのものに見直しを検討している段階である。 達成課題2は、教育実施フィールドとして在宅看護領域への拡大であった。訪問看護ステーションにおけるインタビュー調査を行い関係構築ができ、今後のフィールド拡大については達成できた。 達成課題3と4については、達成課題1の進行の遅れを受けて未達成となった。以上、本研究における本年度の達成課題の実績を記載した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、映像作製業者との制作品に関する内容について、数回の打ち合わせを行ったが、当初、作製可能という営業担当者の回答を信じ、細かな見積もり請求を行っていたがそれが届かず、催促した際の返答も実施可能と受け取れたため、見積もりの提出を待っていた。結果として、再三の催促と再打ち合わせの結果、業者の責任者から作製できないとの返答となったことが最大の遅延の理由である。この業者とは、別の映像作製において関係があったため信頼をしており、作製できるとの営業担当者の話を信じていたため、他の業者へ即時に変更するという行動をとらなかった研究者の行動も遅れた原因であり反省する点である。
|
Strategy for Future Research Activity |
達成課題1について、映像によるペルソナ作製は、計画していた動画を作成するには、初年度の予算計画の甘さがあり不可能であることが判明した。そこで昨年度の予算と本年度の予算を合わせて作製の計画を見直すこととしたが、業者との見積もり打ち合わせにおいて動画の作製までは予算内で難しく、静止画の連続描写を使用することでより動画に近い形での映像作製を行い、教育効果を期待する計画に変更して本年度を進めていた。しかし、本年度に参加した施設職員を対象とした終末期ケア研修の状況から、終末期ケアの体験者にとっては、映像教育よりも体験事例教育が教育効果を得られると思われ、終末期ケア体験が少ないまたは、終末期ケア教育を受ける機会の少なかった職員層に向けた教育資材にする必要性を感じ、ぺルソナ教育のシナリオを再検討して計画を組み立てる予定である。
|
Causes of Carryover |
現在までの達成度に記載した通り、本年度は、予算を備えてペルソナ映像資料の制作を業者に依頼し、制作が可能であるとの返答を得ていたが、試作品の見積もりが提出されず、数回の問い合わせとその際に、作製内容の確認などを行ってきたが、最終的に作製できないという返答が返されたこと、その時期が12月末であったことにより計画が遅れ、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
他の業者への依頼を予定しており、数社の目星をつけている段階であるが、予算と希望する映像資料と教育効果について、貴重な予算を有効に活用できるよう再検討をしている。その検討により、映像資料製作費あるいは教育資材作製費に充てることとしたい。
|