2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development and continuous evaluation of an ethics education program for nurses working at nursing homes
Project/Area Number |
25463567
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
藤野 あゆみ 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (00433227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40582581)
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護保険施設 / 道徳的感受性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、介護保険施設のケア提供者(看護職・介護職)の道徳的感受性を高め、かつ高く保持するためにアクションリサーチを用いた教育的介入を実施することと、当該教育的介入の効果を継続的に評価することである。 上記の目的を達成するため、研究分担者とともに2段階構成の研究計画を立案・実施した。第1段階では介護保険施設の看護職を対象とした質問紙調査を実施し、介護保険施設の看護職の道徳的感受性尺度と多次元共感性尺度との間に弱い相関があることが示された。また、知識のある看護職は知識のない看護職より道徳的感受性が有意に高く、困った時にサポートを受けられる看護職は、そうではない看護職より道徳的感受性が有意に高いことが示された。平成28年度は、第1段階の全国調査で得られた結果に着目し、第2段階の計画として以下を立案・実施した。まず倫理に関する知識のある看護職は知識のない看護職より道徳的感受性が有意に高かった点を踏まえて、アクションリサーチを行う介護保険施設のケア提供者を対象に倫理についての知識を高める学習会を計画・実施した。次に、困った時にサポートを受けられる看護職は、そうではない看護職より道徳的感受性が有意に高かった点に着目し、アクションリサーチの中でも、互いに理解し合いながら進め、互いの了解による意思決定をしながら研究プロセスを共に進めるミューチュアルアプローチを用いて実施した。アクションリサーチでは、意思表示が困難な認知症の利用者が何を望んでいるのかがわからず、多様な選択の場面でどのように判断していくのか等の問題意識をスタッフと共有し、計画、立案、実施、評価のプロセスに継続的に取り組んでいる。
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Research Products
(1 results)