2013 Fiscal Year Research-status Report
精神科看護における退院支援評価指標を用いた退院支援技術の確立と質的評価方法の構築
Project/Area Number |
25463582
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
石崎 智子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (50113783)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
則包 和也 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00342345)
西村 美八 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (00436015)
古川 照美 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (60333720)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 看護学 / 退院支援技術 / 退院支援評価指標 / 精神科病院 / 医療と地域の連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は、精神科看護師に求められる退院支援技術を確立することである。さらに、その退院支援技術の質的評価に繋がるツールとして「精神科退院支援評価指標」を開発し、その「精神科退院支援評価指標」を活用した退院支援技術の質的評価方法を構築することである。 初年度にあたる平成25年度は、これまでの研究成果を基にして精神科看護における「退院支援技術」の内容を検討した。その作成した「退院支援技術」の有用性についてとともに、実際に地域社会で生活する精神障がい者の現状と彼らの生活を支援している看護師としての思いを明らかにすることを目的に、日本赤十字北海道看護大学研究倫理委員会の承認を得た上で、精神科の訪問看護師や地域連携室の看護師6名を協力者としてグループインタビューを行った。その際には、協力者の了解を得て、その内容をICレコーダーに録音した。その結果を基にし、更なる精査を進め、「精神科看護師に求められる退院支援技術」を明確にした。また、協力者が語った内容を逐語録に起こし、インタビュー内容を分析し、カテゴリ化の作業をすすめている。さらに、精神障がい者が自立した社会生活及び日常生活が送れるよう、病院・施設等の地域の関係者と連携し、入院生中の精神障がい者が退院し、社会で生活することができるための支援活動を、実際に展開している精神科看護師2名から、活動状況や退院支援周辺に関する課題について情報を収集した。今後は、「精神科看護師に求められる退院支援技術」の質的評価を目的とした「精神科退院支援評価指標」を構築し、その妥当性についての全国的な質問紙調査の実施に向けての準備をすすめていく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度予定していたグループインタビューの実施にあたり、研究メンバーと対象者の時間調整が難しく、予定通りの日程が確保できなくなった。そのために、グループインタビューは実施できたが、その後予定していた調査の計画が遅れてしまった。また、研究メンバーの半数である2名が所属を異動することになり、研究の遂行に滞りが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本研究の2年目にあたるが、研究メンバーの所属がそれぞれ4施設の遠距離地に広がってしまったため、研究遂行上、支障が生じる可能性がある。研究計画の遂行に支障が生じないよう、直接集合しての検討会だけではなく、メールなどの方法を活用して、全国調査の実施に向けて、連絡を密にして準備をすすめることにした。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
グループインタビューの実施が予定通りに実施できなかったこと、および研究メンバーの半数である2名が所属大学を異動することに伴い、研究メンバーが集合して検討する回数が計画よりも少なくなり、旅費分が繰り越された。また、計画遂行が滞ったために、今年度に予定していた全国調査の準備ができなかったことにより、そのための連絡費や印刷費等が繰り越された。 次年度は、全国調査を計画しているため、その経費に充てる予定である。また、研究メンバーが集合しての検討会を計画的に行い、研究の推進にあたる。
|