2013 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院における高齢患者のためのせん妄リスクマネジメントの開発と評価
Project/Area Number |
25463583
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
長谷川 真澄 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80315522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綿貫 成明 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校教授 (20270902)
粟生田 友子 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 看護部長 (50150909)
菅原 峰子 北里大学, 看護学部, 講師(Lecture) (70398353)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | せん妄 / リスクマネジメント / 急性期病院 / 多職種チーム / 高齢者 |
Research Abstract |
1.急性期病院におけるせん妄リスクマネジメントに関する実態と課題の明確化: 国内の既存文献等からせん妄に対するリスクマネジメントや多職種チームによる介入に取り組んでいる急性期病院を同定し、関西地区3施設の視察を行った。これらの施設では、専門看護師、医師、薬剤師などからなるせん妄ケアチームを立ち上げ、定期的病棟回診によるコンサルテーションケースへの対応、職員の教育研修などを通して、せん妄患者のアセスメントからケアまでのフローが院内に確立されていた。また、過去10年間のわが国のせん妄に対するチーム医療の文献検索では146件のうち、緩和ケアチーム、リエゾンチームを除く、入院患者のせん妄に対する多職種チームの活動報告10件が選定された。これら10文献からせん妄に対する医療チームの構成メンバー、チーム発足に至る経緯、活動概要、その効果が明らかになった。これらの視察結果および文献検討に基づき当初計画のアンケート調査を変更し、チーム医療によるせん妄マネジメントの構築プロセスと構造を明らかにすることを目的に先進モデル施設を対象とする参加観察とインタビューによる調査研究を開始し、2施設のデータ収集を実施したところである。 2.エビデンスに基づくせん妄の予防ケアスキルの明確化: せん妄の介入研究、せん妄評価ツール、睡眠ケア、見当識の促進、疼痛コントロール、身体拘束の影響・解除についての国内外の文献検討を行った。これらの文献検討の成果は、次年度に取り組むせん妄リスクマネジメント・プログラムに組み込んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究代表者の所属施設の異動により研究遂行に必要な環境整備に時間を要した。また、文献検討と視察結果から、せん妄リスクマネジメントに組織的に取り組んでいる施設がかなり少ないことが判明し、当初計画のアンケート調査から、参加観察とインタビューによる調査研究に変更したため、調査開始が当初計画よりも遅れている。調査は次年度6月を目途にデータ収集を終え、せん妄リスクマネジメント・プログラムの開発に着手できる予定である。以上より区分(3)とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、せん妄に対するチーム医療を行う施設のデータ収集を継続・完了し分析を行った上で、当初の計画通り、せん妄リスクマネジメント・プログラムを開発する。また、スタッフ教育に使用する視聴覚教材の作成に取り組む予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は、急性期病院におけるせん妄リスクマネジメントに関する実態調査を行う予定であったが、文献検討の結果、せん妄リスクマネジメントに組織的に取り組んでいる施設がかなり少ないことが判明し、当初計画のアンケート調査から、参加観察・インタビューによる調査研究に変更したこととに伴い、調査開始が遅れたことから、調査にかかる経費分が次年度使用額として生じた。 次年度6月を目途に、せん妄リスクマネジメントの実態を把握するための参加観察およびインタビューによるデータ収集、分析を行い、せん妄リスクマネジメントプログラム開発の基盤とする予定である。
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Research Products
(2 results)