2016 Fiscal Year Annual Research Report
The introduction, evaluation and practical of a care program for the promotion of independence among the at-home elderly requiring low-level nursing care
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25463585
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Research Institution | Gihu University of Medical Science |
Principal Investigator |
薬袋 淳子 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 教授 (10445124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成 順月 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 教授 (00555055)
島内 節 人間環境大学, 看護学部, 教授 (70124401)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 在宅高齢者 / 自立促進 / ソフト開発 / iPad / 軽度要介護高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、元気高齢者から要介護1までの在宅高齢者を対象に、「ADL」「IADL」「認知機能」「うつ傾向」に影響を与える要因をエビデンスにして作成した、高齢者の自立促進ケアプログラムを導入し評価検証して、実用化を目指したものである。 研究代表者らが2005年度から現在も追跡している高齢者の自立促進に向けた研究成果に、分担研究者と共に行なった軽度要介護高齢者が基本的な日常生活行動を取り戻すための自宅で容易に実施できるケアプログラムを併せ、iPadを用いて実行するモバイル型アセスメントシステムを開発した。このシステムを「やりがいさん」と名付け、地域と連携して実用化をはかり、妥当性の検証を進めていく。同時に、教育ツール導入後のデータを統計学的に分析し、高齢者の介護費用軽減効果を含めた評価を行なうことを目的とした。この「やりがいさん」を完成させるにあたり、7年間の縦断的生活機能評価と2年間の介入研究のまとめを行い、地域包括支援センター保健師、およびケアマネジャーとの打ち合わせを行いながら、より使いやすい充実したシステムになるよう検討した。本研究では、「やりがいさん」を実際に使っていただき、①簡単な操作であることを実感いただけるのか、②自身の自立を維持・向上させるためのポイントを理解できるのか、③提案する実践項目が実際に実施できるのか、④実践後の効果が認められるのか、以上4点を評価した。 結果、「生活機能」「運動機能」「口腔機能」「栄養状態」「うつ」については、やりがいさんを使った効果が有意に認められた。また、対象者の感想では、「やる気をもって生活できるようになった」「寝たきりにならないために、自分が何をすればいいのかがわかった」という、前向きな声がきかれた。また、iPad操作が楽しく、毎月やりたいという声り、自主的に取り組む意欲を引き出すことに、良い影響を及ぼしたと考えられる。
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