2015 Fiscal Year Annual Research Report
在宅高齢者のQOLに関連した口腔ケアニーズに基づく多職種連携型プログラムの検討
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25463599
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
森崎 直子 近大姫路大学, 看護学部, 教授 (30438311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 宏子 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (10183625)
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (40435194)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 口腔機能 / QOL / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
H26年度に行った在宅要介護高齢者の口腔機能とQOLの調査データを分析した。口腔機能評価値の中で、SF-8と有意な関連が認められたのはDRACEであった。誤嚥リスクはQOLと密接に関連しており、在宅要介護高齢者の誤嚥リスクに対する口腔ケアニーズは非常に高いことが示唆された。 誤嚥リスクへのケアとして、口腔体操が効果的であるとされている。そこで、在宅要介護高齢者に対して質問紙調査を行った。口腔体操を知っている者は137名(62.8%)、知らない者は81名(37.2%)であり、口腔体操をほぼ毎日行っている者は28名(12.9%)、時々行っている者は93名(42.9%)、全く行っていない者は96名(44.2%)であった。また、口腔体操は関連職種の中で介護士から受けたいと希望する者が多かった(言語聴覚士の認知度は極めて低かった)。 在宅要介護高齢者は介護保険による居宅サービスを受給しているが、そのサービス内容は利用者の状況や希望により異なる。口腔ケアは、医学的必要度が高いにもかかわらず高齢者の認識は低いとされており、積極的にケアを希望する高齢者は少ない。そのため、口腔ケアに関するサービス内容の決定にはケアプラン立案を担う介護支援専門員の判断が影響していると推測される。そこで、在宅高齢者の口腔ケアに関するケアプランについて、介護支援専門員の認識と立案状況を調査した。介護支援専門員147名(回収率36.8%)から回答を得た。口腔ケアに関する研修会には70.7%が参加していた。認識として、口腔ケアを重要だと「思う」73.5%、他のケアと比べ口腔ケアに関するケアプランを重要だと「思う」25.2%であった。ケアプラン立案経験は口腔清掃の介助が69.4%と最も多く、口腔体操に関することが49.7%と最も少なかった。口腔体操を担う職種には言語聴覚士が適しているとする割合が最も高かった。
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Research Products
(11 results)