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2013 Fiscal Year Research-status Report

地域の実情に合わせた世代間交流プログラムの開発と有効性の検証

Research Project

Project/Area Number 25463617
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

森田 久美子  東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 美奈子  亀田医療大学, 看護学部, 講師 (40312855)
佐々木 明子  東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 教授 (20167430)
Project Period (FY) 2013-04-01 – 2016-03-31
Keywords世代間交流 / 高齢者 / 学童保育
Research Abstract

平成25年度は、学童保育等における世代間交流のニーズを明らかにするために、世代間交流を実施している地域での聞き取り調査の分析や、文献検索を実施した。
1.先駆的な世代間交流の事例:A市における事例は、行政主導の交流活動であり、元気な高齢者の能力を積極的に活用するものである。活動アンケート調査の結果、「細やかな配慮」「指導員が見えていない子どもの様子に気づく」など高齢者と子どもの細やかな関係性の構築、「通常とは違う活動ができる」「活動の工夫がある」といった意見が多かった。一方で、今後の課題としては、場所などの受け入れ体制の問題や、事前打ち合わせの重要性などの意見があった。B市の事例は、民間主導型交流活動である。子ども達の居場所として「子どもセンター」が作られ、そこでは、子ども自治会が組織されている。学童保育指導員・地域の高齢者等がファシリテータとして支援し、地域の大人と対等な立場で、子ども達が新たな街づくりに参画している。C市の事例では行政と福祉系大学が連携し、子育てと高齢者介護を総合的に支援するモデルとして、大学運営の高齢者サービスの複合福祉センターに、学童保育施設が併設されていた。デイサービス利用の高齢者との合同イベントや生活を通し、児童と高齢者は日常的に交流している。
2.文部科学省が報告している地域による学校支援活動事例集(平成24年度)の分析:活動内容は多彩であり、地域の特徴や歴史を理解する地域学習、地域伝統芸能の継承、地域の行事への参加などがあった。工作や創作では、竹馬や竹細工、折り紙など手作りによる昔の遊びがあった。また、最近ではミシンなどを自宅で扱うことが少なくなったため、家庭生活科の授業支援や手芸などを高齢者が教えていた。
以上の内容を踏まえ、全国の学童保育での世代間交流の実態とニーズを把握するための調査票を作成し、平成26年度に調査を実施する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画では、平成25年度中に全国ニーズ調査を実施する予定であったが、調査票を慎重に吟味し、倫理審査委員会へ提出する書類を作成したため、郵送調査の実施は平成26年に持越しとなった。しかし、倫理審査委員会で承認後はすぐに郵送調査を始められるように準備を進めているので、研究目的の達成に向けて、おおむね順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度以降は、全国の学童保育指導員に対して、高齢者との世代間交流に対するニーズや課題について郵送によるアンケート調査を実施する。その結果を分析し、今後実施予定の世代間交流プログラムの開発に役立てる。また、世代間交流プログラムを実施し、介入前後での変化を明らかにしていく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度に予定をしていた全国調査の郵送が平成26年度にずれ込んだため、郵送費が残っている。
倫理審査委員会の承認後に全国市区町村宛にアンケート調査を郵送する際の郵送費として使用予定である。

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Published: 2015-05-28  

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