2013 Fiscal Year Research-status Report
職域のうつ病・自殺を予防するための睡眠保健指導ICTシステムの開発
Project/Area Number |
25463620
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
巽 あさみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90298513)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 不眠 / うつ病・自殺予防 / メンタルヘルス / 保健指導 / 睡眠保健指導システム |
Research Abstract |
本研究の目的は、職域における不眠スクリーニングを切り口にしたICTによる睡眠保健指導システムを開発し、その効果を明確にすることである。これらにより、不眠等睡眠障害を持つ労働者への早期介入が可能になり、生活指導によって不眠を改善したり、専門医への連携で早期治療したりすることにより、職域のうつ病・自殺予防が期待できる。平成25年度は既睡眠保健指導フローの検討、調査項目・保健指導内容の決定、ICTシステム開発を実施し、調査対象事業場への研究協力依頼を計画した。実際には既睡眠保健指導フローの検討、調査項目・保健指導内容についての検討をするために、今までの睡眠保健指導の研究データを解析した。その結果下記のことが明らかになり、学術会議、厚生労働省「健康づくりのための睡眠指針の改定に関する委員会」の委員として発表した。 ①女性労働者の「日中の眠気」に関連する要因:女性労働者の日中の眠気があるものは11.6%であり、「若年者」、「おっくう感がある」、「イライラ感がある」、「睡眠中の足のぴくつきがある」ほど多かった。 ②不眠等のある者に対して睡眠保健指導の介入群は、非介入群と比較してPSQI総合得点(睡眠の質等を測定)やK6(不安・うつ病スケール)得点が改善していたことが明らかになったことから睡眠保健指導は一定の効果があることがわかった。 ③保健師等は今までに睡眠に関する保健指導の経験が少なく、睡眠のメカニズム、睡眠の重要性や保健指導の方法について研修等普及・啓発発動をする必要性があることがわかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ICTシステムの開発の決定をするにあたって、検討する時間が不十分であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成26年度はICTシステムの開発および研究協力事業場における介入研究を実施すること、量的データの分析を実施することまでを計画している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
昨年度、ICT保健指導システムの開発まで至らなかったことからシステム開発費を使用しなかった。 今年度にICT保健指導システムの開発を実施することにしたため、昨年度の研究費と今年度の研究費をあわせた額となっている。 ICT保健指導システムの開発費用、研究分担者への分担金、学会発表にかかる交通費・宿泊費等に使用する予定である。
|
Research Products
(6 results)