2017 Fiscal Year Annual Research Report
development of a sleep health guidance system using ict to prevent depression and suicide in work place
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25463620
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
巽 あさみ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90298513)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 章雄 愛知医科大学, その他部局等, 名誉教授 (80135342)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 不眠 / うつ病・自殺予防 / メンタルヘルス / 保健指導 / 睡眠保健指導システム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度であるため、実施した研究データの解析を行った。研究目的に照らして、不眠スクリーニングとしての質問紙調査・睡眠保健指導システムで自動判定・睡眠保健指導を実施した結果を検討した。睡眠保健指導実施前後比較した結果、男性は、有意に改善(p<0.05)したのが介入群のPSQI、非介入群のK6及びイライラ感があるであった。女性は、介入群、非介入群共に改善していたのがK6、入眠時間、日中覚醒困難、PSQI、イライラ感があるであり、介入群が改善していたのが睡眠の質、熟眠感がない、疲れているのに眠れない、眠っても疲れが取れないで睡眠保健指導が良い睡眠への改善に一定の効果があることが示唆された。 また、日勤女性労働者385名における不眠に関連する要因について検討した。その結果、アテネの不眠尺度において、就寝時刻が遅い、入眠時間が長い、睡眠時間が短い、ストレスがある、昼寝有り、経済状態が苦しい、1日3回の食事をとらないほど不眠症疑いありのものが有意に多かった。年代間別睡眠状況をみると、40歳代は起床時刻が5.7±0.6時と最も早く、睡眠時間が5.9±1.0と最も少なかった。さらに40歳代は夜眠たくてもやることでは家事を行う割合が最も多く、そのうち中高生の親である割合が最も高かった。女性労働者は乳幼児を持つ母親に限らず中高生を持つ母親が、また、夜間の家事だけでなく早朝の家事により睡眠時間の確保が難しいことが示唆された。 以上のことから労働者の不眠をスクリーニングし、メンタルヘルス不調者を出さないようにするためには、対象者の性別、ライフステージ毎の発達課題を確認し、睡眠状況や一日の生活時間を明らかにして職場生活・家庭生活等をホリスティックに確認し、的確な保健指導を行う必要性があることが分かった。
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Research Products
(2 results)