2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of public health nurses do children abuse prevention intervention model
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25463626
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
松田 宣子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (10157323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (10216658)
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
内村 利恵 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (80634295)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 保健師 / 子ども虐待防止 / 母子保健活動 / 介入モデル / 保健所 / 市町村保健センター |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、保健師の母子保健における子ども虐待防止介入モデルの開発である。今まで取り組んできた研究成果、第1段階および第2段階の研究成果から子ども虐待防止介入試案モデルⅡを作成した。本年度は作成した子ども虐待防止介入モデル試案Ⅱ(以下モデル試案)について全国の都道府県保健所および市町村の母子保健部門を無作為抽出で行い、担当保健師を対象に、デルファイ法による調査研究を2017年2月~3月末まで実施した、調査票は、基本情報およびモデル試案である7つのカテゴリー38下位項目に対して重要度を5段階のリッカート尺度での回答を求めた。モデル試案は、①母への対応に際し心がけること、②家族や親戚へのかかわり方、③母が安心できる人や場の提供、④母への実質的な支援、⑤継続的支援体制の保障、⑥関係機関/関係者へのかかわり方、⑦支援しながら意識的に行うべきアセスメント・判断、の7つのカテゴリーから構成されている。結果、調査票の配布数980で回収数379(回収率39%)であり、そのうち有効回答数371を分析データとした。基本属性は、年齢別では、20歳代が102(27.5%)と最も多く、所属機関は保健所が334(90.8%)で、保健師経験年数の平均は14年、今年度虐待(疑いも含む)担当数の平均は2事例であった。デルファイ法によるモデル試案38項目の内70%の重要度の支持を得た項目は34項目で、70%未満の項目は、4項目であった。以上の結果からモデル試案は4項目を除いて34項目(89%)が支持が得られ、子ども虐待防止介入モデルとして有効性が認められた。考察として、保健師の介入モデルとして支持された34項目は、具体的な支援方法が明示でき、今後支援スキルとして活用できると考える。
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