2015 Fiscal Year Research-status Report
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25463632
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
香川 里美 香川大学, 医学部, 助教 (30558507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名越 民江 香川大学, 医学部, 教授 (50208063)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 長期入院患者 / 退院支援 / 評価スケール / 精神疾患患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.退院支援評価スケールの開発 H27年度は、平成26年度に作成した退院支援評価スケール(案)の完成に向けて、質問項目を保健医療従事者にプレテストを行った。精神科経験年数が3年以上の保健医療従事者(看護師、ケースワーカー、保健師、作業療法士)14名に退院支援評価スケール(案)に回答してもらい、評価スケールの項目の構成、内容について、各項目が退院支援の評価項目として適切であるか、不明瞭な表現や評価しにくさがないか等について確認した。対象施設は、県内の単科精神科病院2施設、保健所1施設であった。プレテスト後に、退院支援評価スケールの内容を検討するとともに、協力施設の看護部長2名に項目内容について確認し、退院支援評価スケール試作版52項目を完成させた。 2.妥当性と信頼性の検証 開発した評価スケール試作版の妥当性と信頼性を検証するため、質問紙調査を実施した。全国の精神科病院120施設および保健所(市区町村を含む)212施設の施設管理者に対し協力の諾否について協力依頼を行い、承諾の得られた精神科病院38施設および保健所(市区町村を含む)26施設に調査票を配布した(全配布数785部)。回収数は652部(回収率83.1%)で、評価スケール試作版52項目に欠損のない有効回答は488部(有効回答率74.8%)であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度に計画していた評価スケール開発に向けた研究者・専門家での項目の検討およびプレテストによる項目の精選が実施できた。また、妥当性と信頼性の検証のための全国調査もおおむね順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、前年度に行った質問紙調査の統計処理および分析を行い、退院支援評価スケールの信頼性・妥当性を検証する。52項目の重要度・自己評価の結果から項目分析を行った後、探索的因子分析を行い、評価スケールの構成概念・概念の妥当性を行う。また、クロンバックα係数を検討することで信頼性の検証を行う。集計および統計処理はSPSS 20.0J for Windowsを使用する。
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Causes of Carryover |
平成27年度8月に、研究計画が予定よりも早く進む可能性や、全国調査の質問紙配布数を予定よりも増やすこととなったため、200,000円の前倒し請求を行ったが、統計分析までに至らなかったことや、施設からの返信を一括返信に応じてくれた施設が予想よりも多く郵送費を節約できた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
直接経費206,100円、間接経費60,000円 直接経費使用計画内訳・物品費:文献、書籍、郵送料、消耗品等:約80,000円、/・旅費:約100,000円、/・謝金:統計処理アドバイザーへの謝金:約26,000 円
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