2013 Fiscal Year Research-status Report
親子で学ぶ『小学生用飲酒防止教育プログラム』の検討
Project/Area Number |
25463663
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokohama Soei Junior College |
Principal Investigator |
江藤 和子 横浜創英短期大学, その他部局等, 教授 (90461847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 雄幸 横浜創英大学, 教育学部, 教授 (30269542)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 飲酒防止教育 / 意識調査 / 親子教育 / 小学生入学前 / 保護者 |
Research Abstract |
小学生入学前の子どもを持つ親の飲酒に関する意識を把握し,小学校教育に導入するための飲酒予防教育プログラムを開発に向けた基礎資料とすることを目的とし,未成年者がお酒を飲み続けた場合におきる身体への影響についての知識,生まれつきのお酒の体質の存在,小学生にお酒を勧めた経験の有無,小学校の教育の中で飲酒防止に関する学習内容の 4項目を,幼稚園1校,保育園2校の計3校とこどもセンター1か所の小学生入学前の子どもを持つ親保護者に348人に,2013年10月にアンケート調査を行った.その結果,保護者にアルコールに関する知識の9項目中,最も正解率の高かった知識は,「一度に大量の飲酒をすると急性アルコール中毒になる」,次に8割と多かった正解率では,「一気飲みをすると死亡することがある」,「アルコールには依存性がある」,「身体の成長を妨げて,性ホルモンのバランスを崩すことがある」であった.最も低い正解率は,「すい臓障害になる」の知識であった.お酒に強い,弱いは生まれつきの体質について「知っている」親が(91.0%),「知らない」(9.0%)であった.小学生にお酒を勧めたことがある親は1.1%であった.小学生に必要な教育として多かった内容は,「子どもの飲酒がどのように身体に影響するか」,次に,「飲酒と法律との関係について」,「アルコール依存症の経過について」,「アルコール依存症者の体験談について」など,最も低い回答は「アルコールについての相談できる機関について」であった.本年度以降に実施予定である小学生向け飲酒予防プログラムの方針を策定するのに十分な結果が得られた.なお本結果については本年8月に開催されるthe 28th Conference of the European Health Psychology Society(Innsbruck, Austria)で発表することが決定している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究における目的は以下の2点である. 1.小学生以下の飲酒乱用に関する実態調査を行い,飲酒行動に関連する要因を明らかにする. 2.親子で学ぶ『小学生用飲酒防止教育プログラム』の設計・実践を行い,課題を明らかにする. 昨年度に実施したアンケート調査は,上記目的を達成するための基礎的なデータとなるものであったため,現状の到達度は全体の目標に対して25%程度であると考える. 到達度に影響している要因の一つとして保護者・教育機関の協力の問題がある.1の実態調査では,過去の中学生に対する研究手法に基づき,幼稚園児・保育園児,小学生,またそれぞれの保護者に対し各校1クラス20人程度の生徒に対し,飲酒経験や飲酒に関わる具体的な状況,飲酒が健康に及ぼす知識について答えさせるアンケートを実施する.その際のアンケートの方式は調査対象の言語面での発達程度を考慮し,幼稚園児・保育園児には対面でのインタビュー形式,小学生や保護者に対しては質問紙による調査を予定した.しかし,幼稚園児・保育園児に対するインタビューに関しては,いくつかの施設や保護者へ依頼をしたが同意を得られず実施することができなかった.また,複数の幼稚園・保育園,また管轄行政へ協力依頼を行ったが,こちらについても協力の回答を得るのが非常に困難であったことが到達度に影響している.なお,小学生と保護者に対しての飲酒に関する質問紙による実態調査については協力校の目途がついており,平成26年度の実施の運びとなっている.
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Strategy for Future Research Activity |
幼稚園・保育園・小学生の飲酒に関する実態調査に関して,対象者である幼稚園児・保育園児に対してのインタビューの実施に関しては望めない状況が見られ,飲酒防止プログラムを作成したとしても使用段階での困難が予想されるため,小学生のみを本研究の対象に変更することとした.しかしながら,小学生とその保護者への飲酒に関するアンケート調査に関しても,わが国の飲酒文化での,親は子どもに対して少しの飲酒なら大丈夫とする考え方が根強く,アンケート調査自体の実施を困難としている.この状況を考慮し,小学校の養護教諭の方に協力をいただくことにより研究を円滑に進められるように準備を始めている.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実態調査のおいて、幼稚園児・保育園児,小学生に対し,飲酒経験や飲酒に関わる具体的な状況,飲酒が健康に及ぼす知識について答えさせるアンケートを実施する予定が,施設や保護者へ依頼をしたが同意を得られず実施することができなかった. 平成26年度は,小学校の養護教諭の方に協力をいただくことにより研究を円滑に進められるように準備を始めており,小学生と保護者に対しての飲酒に関する質問紙による実態調査については協力校の目途がついており,実施の運びとなっている.
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Research Products
(1 results)