2014 Fiscal Year Research-status Report
クリエイティブツーリズムの成立条件と創造都市連携の可能性
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25501009
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
佐々木 雅幸 同志社大学, 経済学部, 教授 (50154000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井田 祥子 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任講師 (40567632)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | クリエイティブ / 本物性 / 真正性 / コンシェルジェ |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年9月、ユネスコ創造都市ネットワーク会議などにおいてボローニャ、モントリオール、サンタフェの政策担当者との交流を行い、また「創造農村シンポジウム」(7月8日)やフィレンツェ、バルセロナ、バンコク、ウィーンなどからの海外ゲストを招いた「国際シンポジウム」(7月24日、11月14日、1月15日)を開催し、先進事例の摂取と国際比較研究のネットワークを広げた。 これらの取組によって、クリエイティブツーリズムの成功には提供しうる景観や芸術文化資源の本物性・真正性が最も重要であり、過度の商業主義によってその質を劣化させることの無いような規制が有効となる。 同時に、マスツーリズムと異なって、個人やグループの趣味・関心に会う訪問先をアレンジできる、クリエイティブなコンシェルジェ機能が不可避となるので、どのようなシステムによってそれが可能か、政策課題が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ユネスコ創造都市ネットワーク会議などにおいてボローニャ、モントリオール、サンタフェの政策担当者との交流を行い、また「創造農村シンポジウム」(7月8日)やフィレンツェ、バルセロナ、バンコク、ウィーンなどからの海外ゲストを招いた「国際シンポジウム」(7月24日、11月14日、1月15日)を開催できたことがあげられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2015年5月には金沢市においてユネスコ創造都市ネットワークの世界会議と市長サミットが行われるので、サンタフェ、ボローニャ、モントリオールなどの政策担当者の協力を得て、国際シンポジウムを開催し、都市連携に関する政策課題を整理する。同時に、この時期にあわせて、日本型のクリエイティブツーリズムの社会実験を、金沢クリエイティブツーリズム、金沢市や文化団体、ホテル旅館、旅行業界と連携して行いつつ、その成果と問題点を分析する。 2015年10月には欧州におけるクリエイティブツーリズムの先進地であるオーストリアを訪問し、その取り組みを調査する。また、国際アートフェア開催中のパリや、万国博覧会開催中のミラノを訪問して、情報を得る。 以上を踏まえて、日本におけるクリエイティブツーリズムの政策課題を明らかにする。
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Causes of Carryover |
経費の節約を行ったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究分担者などの調査旅費と人件費に充当する
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Research Products
(4 results)