2015 Fiscal Year Research-status Report
クリエイティブツーリズムの成立条件と創造都市連携の可能性
Project/Area Number |
25501009
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
佐々木 雅幸 同志社大学, 経済学部, 教授 (50154000)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川井田 祥子 大阪市立大学, 都市研究プラザ, 特任講師 (40567632)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | ユネスコ / 創造都市 / クリエイティブツーリズム / 創造農村 / 都市ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
2015年5月25日-28日、金沢市において開催されたユネスコ創造都市ネットワークUCCNの世界会議には世界から62都市の代表が参加し、市長サミットが行われた。筆者は、その会議でCreative City of the 21Century: their Diversity and Networkと題する基調講演を行い、25日にはボローニャ、モントリオールなどの政策担当者とUCCN加盟をめざす新潟市長、山形市長、篠山市長との国際シンポジウムを開催し、都市連携に関する政策課題を議論した。28日には、国連大学と連携して、「生物文化多様性と地域の持続性」に関する国際シンポジウムを開催し、都市と農村連携について議論した。同時に、この時期にあわせて、日本型のクリエイティブツーリズムの社会実験を、金沢クリエイティブツーリズム、金沢市や文化団体、ホテル旅館、旅行業界と連携して行いつつ、その成果と課題を分析した。 この成果として『経済学論叢』に “Creative City of the 21 Century: Their Diversity and Their Network”と題する論説を投稿した。 また、9月末から10月初めにかけて、アムステルダムとロンドンの調査を行い、アムステルダムではクリエイティブツーリズムに関わり、ナイトメイヤーの肩書をもつメリク・ミラン氏と会談し、同氏とフィレンツェ大学教授ルチアナ・ラザレッティ氏を同志社に招聘し、都市の持続的発展と創造性に関する国際シンポジウムを開催した。 更に、11月下旬、韓国光州市において、拙編著『創造農村』のハングル語訳を行った研究者達と懇談し、クリエイティブツーリズムと都市農村連携に関する日韓比較について論じ合った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に推移しているが、研究対象のユネスコ創造都市ネットワークが2015年末に69から116へと47都市も一挙に増加したため、それによる創造都市連携の意義と課題について更に調査研究を進める必要がでてきたので、研究期間を延長することにした。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね順調に推移しているが、研究対象のユネスコ創造都市ネットワークが2015年末に69から116へと47都市も一挙に増加したため、それによる創造都市連携の意義と課題について更に調査研究を進めつつ、学会などでの成果の発表を行う。
|
Causes of Carryover |
研究対象であるユネスコ創造都市ネットワーク加入都市数が2015年末に一挙に47増加して116都市に達したことにより、クリエイティブツーリズムによる都市連携の意義と課題がより一層高まったこともあり、追加調査の必要が発生したので経費節約して、次年度に研究費を廻すことにした。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究対象であるユネスコ創造都市ネットワーク加入都市数が2015年末に一挙に47増加して116都市に達したことにより、クリエイティブツーリズムによる都市連携の意義と課題がより一層高まったこともあり、スウェーデンのエステルスンドで開かれるユネスコ創造都市ネットワーク年次総会に出席して追加調査を行うとともに、同会議に連携した国際シンポジウムに出席して研究発表を行うために、研究費を使用する。
|
Research Products
(2 results)