2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25501015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Edogawa University |
Principal Investigator |
土屋 薫 江戸川大学, 社会学部, 准教授 (60227428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 香織 江戸川大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50458676)
下嶋 聖 東京農業大学短期大学部, その他部局等, 助教 (60439883)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | オープンガーデン / 着地型観光 / まち歩き / 観光情報 / 可視化 / 地図リテラシー |
Research Abstract |
3年計画の1年目となる2013(平成25)年度は、5月26日~28日に開催された調査地域(A)千葉県流山市のオープンガーデンにおいて質問紙調査①を行った。またインターバルレコーダーを設置して来訪者カウントの補助とするとともに、来訪者のルート選択を探ることを試みた。その結果、リピーターの存在が浮かび上がるとともに、来訪者の4割強が地図を持っていてもうまく読みこなせていないことがわかった。すなわち地図リテラシーの問題が無視できないことがわかった。 また8月28日~30日には、2年目の調査地域(C)長野県小布施町に赴き、質問紙調査の準備を進めた。具体的には、資料収集を進めるとともに、まちづくりのキーパーソンに聞き取り調査を行った。その結果、江戸時代から伝わる客人をもてなす気持ちが地域の基幹にあることがわかった。「花の町小布施」というまちづくりのコンセプトとオープンガーデンの開催がその上部構造に当たることを理解した上で質問紙作成にあたるべきことがわかった。 さらに、2014年3月9日~11日に、調査地域(B)北海道恵庭市に赴き、質問紙調査の準備を進めた。具体的には、恵庭市の行政担当者と花によるまちづくりのキーパーソンに聞き取り調査を行った。恵庭のような先進地においても、オーナーと来訪者との間にギャップがあり、交流促進のためには両者をつなぐものが求められていることがわかった。また、当該地域には花によるまちづくりに関してさまざまな組織が関与しており、ステークホルダー間の調整の難しさが明らかになったが、マップ作成作業自体に統合機能の可能性が見出せた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日本におけるオープンガーデン訪問のメカニズムを解明し安定した観光資源として位置づけるという目的に沿って、調査地域(A)千葉県流山市に関して予定通り質問紙による実態把握調査が行えた。また、現地視察と聞き取り調査により、調査地域(B)北海道恵庭市と調査地域(C)長野県小布施町における質問紙調査に関する準備も完了した。そのことで、可視化のためのプラットフォームづくりの準備が整った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、質問紙調査の結果を参考にしながら、主催者に還元すべき観光情報の精査、類別化を行うとともに、可視化のためのプラットフォームの作成を進めていく。その際、マップそのものだけでなく、マップ作成作業自体のメディア機能も視野に入れて作業を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
初年度質問紙調査の実施と次年度以降の調査準備に傾注し、可視化の準備に関する経費請求を繰り越したため 研究計画に沿って、調査地域(B)北海道恵庭市および調査地域(C)長野県小布施町の質問紙調査を実施し、その結果を参考にして主催者に還元すべき観光情報の精査・類別化を行うとともに、機材を導入して可視化のためのプラットフォーム作成に本格的に着手する。
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