2014 Fiscal Year Research-status Report
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25501020
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐々木 一彰 日本大学, 経済学部, 講師 (20329915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 光太郎 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (10601114)
中條 辰哉 大阪商業大学, 付置研究所, 研究員 (90411470)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | カジノ / IR(Integrated Resort) / 観光 / ツーリズム / ホスピタリティ / ギャンブル / ゲーミング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は平成26年度において、International Journal of Japan Academic Society of Hospitality Management Vol.2 No.2のpp.1-10.に日本版IRの参考となりうる論文(査読付)論文“Long-lived Hospitality Industry from a strategy perspective:A focus on Riyoutei”(Japanese Restaurants)を執筆している(平成26年9月20日発行)また、平成26年3月31日発行の『余暇ツーリズム学会誌第二号』に査読付き論文「IRにおける非カジノ部門の重要性-飲食業教育を中心として-」(pp.41-48)を執筆している。そして、現在印刷中であるが『日本ホスピタリティ・マネジメント学会誌第24号』に査読付論文である「カジノを駆動部分としたIRにおけるClub産業のホスピタリティ側面の検討」の掲載が確定している。これらの論文はカジノを駆動部分とするIRにおいても非カジノ部門が大きな役割を果たしていることを分析、検討した論文であり、日本でカジノを核としたIRが実現した場合においても非カジノ部門の果たす役割は経済的、社会的に大きくなるであろうということを示している。また、一般的な啓蒙書の性格を持つ書籍『カジノミクス』を小学館新書から出版するに至った(平成26年10月1日出版)。また、それらの研究成果が各種マスメディアにも着目されNHKや民放などに取り上げられ研究代表者自身もコメンテーターとして出演するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
平成26年度においては3編の査読付論文を執筆することができた。また、IR先進国であるラスベガスの事業者へのインタビュー、シンガポールの事業者および行政機関、マカオの大学の研究者、台湾のカジノ法案の作成者へのインタビューを行い、それらが今後の論文成果につながることが明確であるからである。そして、日本国内の調査については平成26年の春、夏に外部の調査機関と連携し日本国民のIRについての意識調査を行っておりそれらも成果として公表される予定であるからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は更に海外のカジノの研究を専門としている研究者と連携を考えている。例えば現在、カジノの合法化を試みている台湾の研究者、そして世界で最もカジノの売り上げをあげているマカオの研究者については今後の共同研究についての具体的な計画を立てている。海外の研究者と連携することによりカジノについてのベネフィットとコストの国際比較が可能となり、実際に日本で「観光資源としてのカジノ」が稼働した場合に大いに参考になると考えられる。
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Causes of Carryover |
性能の良い情報処理ソフトがアカデミックパックを使用したことより予想以上に安価に手に入ったこと及び性能の良いPCを購入するためにPCの購入を一年後にしたことより次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
入手した性能の良い情報処理ソフトを使用し、平成26年に入手したデータの分析を行うこととする。また、海外の研究者と連携し、それら入手したデータの国際比較を行うこととする。一方、すでにカジノが観光資源として機能している海外の事例の実態調査も引き続き行う。
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