2015 Fiscal Year Annual Research Report
代謝産物の排泄量を指標としたビタミンE栄養状態の評価
Project/Area Number |
25504017
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
池田 彩子 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 教授 (80308808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 早 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 助手 (90588956) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ビタミンE / トコフェロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、名古屋学芸大学倫理委員会の承認を得て行った(承認番号78 承認日2013年7月4日)。平成27年度は、平成25・26年度から引き続いて以下の研究を行った。 研究1: ビタミンE代謝についての観察研究 健康な若年女性17名(平均年齢22±2歳、平均BMI 22±3)を対象にして3日間分の食事調査を行い、ビタミンEおよび主要栄養素の摂取量を市販栄養計算ソフトにより算出した。また、採血と24時間の蓄尿を行い、血清トコフェロール濃度とトコフェロール代謝産物の尿中排泄量をHPLC法により定量した。自由摂取とした食事からのα-トコフェロール摂取量は6.2mg/日、γ-トコフェロール摂取量は7.0mg/日であり、摂取エネルギーは1,620kcal/日程度の食事であった。血清のα-トコフェロール濃度は28.7nmol/mL、γ-トコフェロール濃度は3.2nmol/mLであり、α-トコフェロール代謝産物排泄量は1.1μmol/gクレアチニン/24時間、γ-トコフェロール代謝産物排泄量は5.5μmol/gクレアチニン/24時間であった。これらの結果は、前年度の結果とほぼ同様であった。 研究2: γ-トコフェロール服用によるビタミンE代謝の変動 研究1と同じ被験者を対象に、RRR-γ-トコフェロール100mg、またはRRR-γ-トコフェロール100mgとRRR-α-トコフェロール50mgを1日1回7日間服用させた。トコフェロール服用期間の前後で食事調査、採尿、採血を行い、トコフェロール摂取量、血清トコフェロール濃度、トコフェロール代謝産物排泄量をそれぞれ求めた。その結果、α-トコフェロール摂取は血清γ-トコフェロール濃度を低下させ、γ-トコフェロール摂取はα-トコフェロールの異化を促進することが示唆された。
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Research Products
(1 results)