2015 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン1βの皮膚線維芽細胞に対する影響に関する研究
Project/Area Number |
25505005
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
白藤 尚毅 帝京大学, 医学部, 教授 (00206301)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 陽子 帝京大学, 医学部, 助手 (00599673) [Withdrawn]
白崎 良輔 帝京大学, 医学部, 助手 (40569133) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | IL-1 beta / HSC / myofibroblast / HDF |
Outline of Annual Research Achievements |
正常myofibroblastに対しCD34の発現誘導をマーカーとした発現クローニングを行ない、IL-1bを単離した。次にIL-1bの骨髄間質由来myofibroblast並びにHDF に対する造血細胞への分化誘導に関して観察を行った。細胞をknockout (k/o) DMEM, 20%KSR並びにbFGFで培養後電気刺激を与えて活性化し、VEGF-A, BMP-4添加下培養するとCD31, CD41といった内皮細胞で発現が認められる分子の発現が認められた。その後IL-1b, VEGF-A,EPO, anti-human VEGF-C Ab 及びanti-human TNF-alpha Ab添加下培養するとCD34の発現が確認された。その後 VEGF-A, SCF, FLT3 ligand, IL-6, insulin-like growth factor-IIを添加するとCD34, CD45, FLT3, GATA-2, SCLなどHSCで認められる分子の発現が確認された。 一方、マウスに芽球腫を形成した細胞分画に関して、その生物的特徴を観察した。正常骨髄から培養して得られたCD56(+)CD146(+)Nestin(+)細胞群は形態が血管内皮細胞様で、増殖能に乏しくdormantなものだった。同細胞はVEGF-A receptor type-2を発現し、BMP-4とVEGF-Aの共培養で増殖活性を示す。同時にCD31, CD41といった血管内皮細胞で特異的に発現する分子の発現が認められた。その後IL-1bと培養することでCD34, CD45, FLT3, GATA-2, SCLといったHSCで発現が特異的に認められる分子の転写活性の亢進を認めた。 以上の観察から選択したCD56(+)CD146(+)Nestin (+)細胞はhemogenic endotheliumの前駆細胞に位置付けられるものであり、IL-1bがHSC分化において重要な役割を担っている可能性が考えられた。
|
Research Products
(3 results)