2013 Fiscal Year Research-status Report
がん患者の家族から遺族へ-高齢者を対象とした継続的なケアシステムの開発-
Project/Area Number |
25510009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
大西 秀樹 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30275028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河西 千秋 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50315769)
石田 真弓 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80636465)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高齢者 / 家族 / 遺族 / 医療・福祉 / システムの開発 |
Research Abstract |
本研究は、高齢がん患者家族から遺族への移行に伴う継続的なケアシステム開発を目的とするものである。医療従事者や遺族へのインタビュー調査を通して、継続的な遺族ケアに必要な要素を明らかにし、ケアシステムを構築するため、本年度は基礎的研究としてのインタビュー調査、後方視的調査を中心に実施した。 まず、地域医療として家族から遺族への連続性を念頭に置いた医療を提案している地域において、医療従事者に対してインタビュー調査を行った。本インタビューは多職種を対象に実施され、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などの医療機関に属する者をはじめ、福祉分野に属するケアマネージャー、介護福祉士、ヘルパーにも同様に実施された。 さらに、遺族ケアの必要性について解析を行うため、当科に設置された「遺族外来」受診者のデータを後方視的に調査し、家族から遺族へ継続して介入した事例について、その背景や有用性について検討した。 また、精神医学領域にとどまらず、老年精神医学、精神腫瘍学の国際学会に参加し、高齢化社会におけるsocial capitalについて、世界的な取り組みについて情報収集し、ディスカッションを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初本研究は初年度に全国実態調査を行うことを予定していたが、実態調査に先立って、インタビュー調査を行う機会を得た。アンケートの的を絞り、より有効な調査にするため、インタビュー調査を前倒しし、アンケートを次年度以降の実施とした。 よって、研究達成度はおおむね順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の研究計画に基づいた研究を継続する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度に実施を予定していたインタビュー調査を本年度に実施したことに関連し、情報収集に関わる費用等が変更となり、次年度使用額が生じた。 次年度実施予定が前倒しされた。それ以外については当初の研究計画通り、その他の研究計画を遂行する。
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