2016 Fiscal Year Research-status Report
市町村保健センターによる最早期からの家庭訪問における心理的親子支援モデルの検討
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25510023
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
瀬々倉 玉奈 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (00243353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 篤 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (20223133) [Withdrawn]
辻 弘美 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (80411453) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 赤ちゃんとの接触・育児経験 / 育児不安 / 子ども・子育て支援 / 支援者養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、子ども・子育て支援という比較的新しい実践・研究領域の枠組に臨む専門職が、いかに、これまでの観点や手法を応用しうるかを検討することが大きなテーマとなっている。 子ども・子育て支援の必要性の高まりに伴って、より、早期からの親子支援の一つとして、保健師や助産師など、従来から家庭訪問が職制として付与されている職種が中心となって「こんにちは赤ちゃん事業」がスタートしている。ここに、これまで、あまり家庭訪問には積極的ではなかった臨床心理士をはじめとした心理職がいかに貢献しうるか、また、その際に留意すべきことは何かなどを検討し、一つの支援モデルを提示するのが最終的な目的である。 本年度は、 本研究の基礎データとして、昨今の女子大学生における赤ちゃんとの接触・育児経験の実態について改めて調査し、その経験の少なさと育児不安の蔓延との関係について検討・考察を行った。 また、保健センターにおける早期からの家庭訪問支援の必要性を考える前提として、未だ漠然とした概念のまま使用されている「育児不安」の具体的な内容について、いわゆるマタニティーブルーズなど自然に軽減していく状態や産後のうつ病など精神疾患などとの関係を検討して、明確化を試みた。これは、具体的な支援の際に、留意しておくべきべき観点であると考えられる。 さらに、研究代表者による保健センターにおける養育者支援の実践や、子ども・子育て支援者養成に関する実践について報告した。 加えて、海外の子ども・子育て支援の一例として、フィンランドのネウボラ制度などについても報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の長期入院後の加療のため、予定が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
計画当初は、研究代表者自身が、各地の保健センターに出向いて、家庭訪問経験のある心理職にインタビューを行う予定であったが、研究代表者の体調を考慮して、以下のように計画を変更して、目的達成のために研究を推進する予定である。 保健センターに勤務する心理職の中でも、家庭訪問を経験しているものは限られているが、その希少な経験者に出張を依頼して、研究代表者の勤務地に出向いてもらい、インタビュー調査を実施する。 また、子ども・子育て支援の一貫で、心理職と同様に、これまでには職制に含まれていなかった家庭訪問による支援を行っている他の職種についても、インタビュー調査を行い、通常の来所型の支援と家庭訪問型の支援における相違点、その対応について検討する。
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Causes of Carryover |
研究代表者の加療のため、予定していた出張によるインタビュー等が実施できなかったことが主な原因である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究対象者に、出張旅費、及び謝金を支払ってインタビューを実施するよう、研究計画を変更したため、主にそれらのインタビュー実施の必要経費として使用する。 さらに、インタビュー音声内容のテキスト化経費、テキスト分析ソフト購入経費、関連図書購入経費等に使用する計画である。
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[Book] 乳幼児の発達臨床心理学: 理論と現場をつなぐ2016
Author(s)
菊野春雄編著 (分担執筆:菊野 春雄,阿部 直美,菊野 雄一郎,倉盛 美穂子,福井 笑子,安原 秀和 ,池川 正也,平野 美沙子 ,藤田 依久子,阪上 節子,隠岐 厚美,瀬々倉 玉奈,橋本 祐子,高城 佳那,渡辺 俊太郎)
Total Pages
240(160-165,172-176.177担当)
Publisher
北大路書房