2014 Fiscal Year Research-status Report
ケア現場のエビデンス集積を促進する利用者データベースの構築
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25510024
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Research Institution | The Dia Foundation for Research on Ageing Societies |
Principal Investigator |
石橋 智昭 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, 研究部, 研究部長 (10407108)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 介護の質 / 質の評価 / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の高齢者ケアの経験をエビデンスに基づき発信することを目指して、サービス利用者の状態を集積したデータベースの構築を試みるものである。 1年次の平成25年度は、多様な方式が乱立するなかで、クラウド方式による共通のデータベースを構築するための課題を整理した。 2年次にあたる平成26年度は、実際に協力事業者から得られたアセスメントデータを用いて、個人を単位とするデータベースを作成した。その結果、介護保険サービス利用者2325人に対して、累計4363人分のアセスメントデータが取得された。ただし、これらの取得データの中には、欠損の多いデータや評価対象とするアセスメント時期にばらつきが多く、質の評価として利用できるデータは限定されることも明らかとなった。また、データの取得にはITCを活用したダウンロードシステムを活用したが、その承認手順などについての課題も明らかとなり、より安全で効率的な方法の検討を行った。 最終年度となる27年度には、アセスメントデータ収集を継続しつつ、利用可能なデータの精査を進め、実際に介護の質の指標を算出する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画を上回るアセスメントデータを取得できているが、実質的に評価に活用可能なデータはある程度限られるため、想定範囲のデータベース規模となる予定。
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Strategy for Future Research Activity |
インターライ方式をモデルとした効率的で安全なデータベース構築の方法論を実際のデータを用いながら明らかにする。 同時に情報連携基盤等のシステムを活用して、他のアセスメント方式との統合まで検討を発展させていきたい。
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Causes of Carryover |
リクルート対象事業者の遠地が少なく、旅費が発生しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は、遠地出張が予定されており計画通り支出予定。 人件費についても、人選が確定しており予定通り支出予定。
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Research Products
(3 results)