2016 Fiscal Year Annual Research Report
Narcolepsy-like state in chronic sleep deprivation
Project/Area Number |
25515005
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
碓氷 章 文京学院大学, 保健医療学部, 客員教授 (40203517)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 過眠 / ナルコレプシー / 情動脱力発作 / HLA-DQB1*06:02 / 睡眠潜時反復検査 / 平均睡眠潜時 / SOREMPs / 平均レム潜時 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年は研究期間(4年)に得られた過眠患者データを再解析した。 (1)睡眠潜時反復検査(MSLT)におけるナルコレプシー1型(NT1)基準:過眠を訴える97名を対象とした。NT1の最適閾値は、平均睡眠潜時(MSL)2.38分以下・入眠時レム期(SOREMP)3回以上・平均レム潜時(MRL)3.50分以下であった(ROC曲線)。3条件を全て満たす例をNT1基準陽性とすると、感度0.667・特異度0.965・陽性的中率(PPV)0.727・陰性的中率(NPV)0.953であった。 (2)NT1基準の妥当性検証:新規89名を対象として、上記NT1基準の診断妥当性を検討した。感度0.643・特異度0.933・PPV 0.643・NPV 0.933であった。 (3)NT1基準を満たす/満たさないナルコレプシー:上記計186名を対象として、NT1基準を満たすNT1(NT1a)・NT2(NT2a)、満たさないNT1(NT1b)・NT2(NT2b)、特発性過眠症(IH)、自覚的過眠(sHS)の6群に分け、背景・症状・睡眠変数を比較した。NT1aは全例HLA-DQB1*06:02陽性で、睡眠麻痺・入眠時幻覚の頻度がNT2b・IHより高かった。夜間睡眠も、NT1aは短睡眠潜時・短レム潜時の他、中途覚醒・段階1が多かった。一方、NT2bは若年で、MSLT MRLが(NT1a・NT2aのみならず)NT1bより短く、IH・sHSと有意差を認めなかった。 (4)MSLとSOREMPs数を用いたクラスタ分析:(1)~(3)とは異なる被検者154名のMSLTデータを用いてクラスタ分析を行った。3群が形成され、群1はMSL8.75分以下かつSOREMPs3回以上、群2はMSL10.13分以下かつSOREMPs2回以下、群3はMSL10.38分以上であった。NT1は全例、群1であった。
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Research Products
(4 results)