2015 Fiscal Year Annual Research Report
幼稚園・保育所・認定こども園における災害に対応した人的システムに関する調査研究
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25516022
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Research Institution | Seiwa Junior College |
Principal Investigator |
千葉 武夫 聖和短期大学, その他部局等, 教授 (20258130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 益治 帝塚山大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50330147)
西村 重稀 仁愛大学, 人間生活学部, 教授 (10461865) [Withdrawn]
吉岡 眞知子 東大阪大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90310721)
成田 朋子 名古屋柳城短期大学, その他部局等, 教授 (00300210) [Withdrawn]
森 俊之 仁愛大学, 人間学部, 教授 (00301078)
碓氷 ゆかり 聖和短期大学, その他部局等, 准教授 (00369729)
青井 夕貴 仁愛大学, 人間生活学部, 准教授 (70573674)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 防災教育 / 保育士養成課程 / 幼稚園教諭養成課程 / 危機管理 / 災害マニュアル / 教授内容 / 幼稚園・保育所 / 災害対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
保育士養成校において、災害や防災に関する授業をどの程度実施しているかを明らかすることが目的であった。「保育内容演習(健康)」や「子どもの保健Ⅱ」の授業では、災害や防災に関する内容を含んでいることが期待されるため、この2科目について現状とそれ以外に行われている災害・防災教育の内容について調査した。 保育士養成校397校に調査を依頼し、143校からの回答を得られた(回収率は36.0%)。 「保育内容演習(健康)」の授業の中では、およそ8割の学校が災害や防災に関する内容を取り扱っていることが示された。授業の内容としては、「避難訓練のあり方」や「避難訓練以外の場での安全教育」に関する内容が多く、5~6割の学校で取り扱っていた。この科目の授業担当者は、専任(常勤)教員としての勤務が多く、およそ8割の学校で専任(常勤)教員が科目担当をしていた。保育士や幼稚園教諭免許の保有者も2~3割みられ、保育現場経験のあるものもおよそ4割みられた。 「子どもの保健Ⅱ」の授業の中では、およそ7割の学校が災害や防災に関する内容を取り扱っていることが示された。授業の内容としては、「避難訓練のあり方」や「災害時の子どものケア」に関する内容が多かったが、取り扱っている学校は3~4割程度であった。この科目の授業担当者は、兼任(非常勤)教員としての勤務が多く、過半数(およそ6割)の学校で兼任(非常勤)教員が科目担当をしていた。担当者には看護師資格をもったものが多く、ついで保健師資格や養護教諭免許をもったものが多かった。保育現場の経験のないものが多かった。 上記の2科目以外では、「子どもの保健Ⅰ」において扱っているという学校が最も多かった。ついで、「保育実践演習」や「保育実習指導」などの実践的な科目や、「保育者論」「保育原理」「保育内容総論」などの総論的な授業で扱っていることが示された。
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