2013 Fiscal Year Research-status Report
確率検査証明理論に基づく非対話型ゼロ知識証明の構成理論と暗号系への実用強化
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25540004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
櫻井 幸一 九州大学, システム情報科学研究科(研究院, 教授 (60264066)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 暗号理論 / 確率検査証明 / ゼロ知識証明 / 証明可能安全性 / RSA暗号 / 属性情報ベース電子署名 / Fiat-Shamir変換技法 |
Research Abstract |
ペアリングを用いずに、属性(attribute)情報ベースの電子署名を構成することに成功した。属性(attribute)情報ベースの電子署名は、すでにMajiら(CT-RSA2011)が、非対話型ゼロ知識証明(証拠識別困難argument)を利用した方式が知られていた。これに対して、今回、我々が提案した方式は、対話ゼロ知識属性認証から、Fiat-Shamir技法をつかって、電子署名に変換するもので、より現実的なものとなっている。本研究は2014年1月の暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2014)で発表した(ISIT穴田研究員らとの共同研究)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回設計した現実的な属性情報ベースの電子署名方式は、本研究の主要課題の1つ「ペアリングに依存しない現実的な非対話型ゼロ知識証明の構成」に対する解を示唆している。とくに、対話型証明から非対話型へのFiat-Shamir変換技法が有効であることは、当初の研究方針を支持するものである。
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Strategy for Future Research Activity |
今回得られた属性情報ベースの電子署名方式の核心技法が、どこまで他の方式に適用・展開できるか、応用と限界の解析をすすめる。7月から情報通信機構の海外研究者招聘プログラムで来日予定のJian Weng教授(中国)も、ペアリングを利用しない暗号方式の設計と応用を研究しており、さらなる共同研究を予定している。1月の国内研究会SCIS2014での成果は、6月に京都で開催されるAsiaPKC2014に採択され、発表予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究成果をまとめた論文が次年度開催の国際会議へ採択されたため。 論文が採択されたAsiaPKC2014など国際会議への参加や、国内研究集会への参加に使用する。
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Research Products
(5 results)