2015 Fiscal Year Annual Research Report
不揮発性メモリによるソフトウェアへの影響と対策に関する研究
Project/Area Number |
25540028
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
佐藤 一郎 国立情報学研究所, アーキクテクチャ科学研究系, 教授 (80282896)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 不揮発性メモリ / トランザクション / OS |
Outline of Annual Research Achievements |
不揮発性メモリ、例えばMRAM(磁気抵抗変化メモリ)は商用生産が始まっているが、今後、はコンピュータの主記憶がDRAMから不揮発性メモリへの移行は視野に入れておくべき段階にきている。主記憶の不揮発性化メモリはコンピュータに抜本的な変化をもたらし、その影響はハードウェアはもちろん、ソフトウェアにも及ぶことが想定される。平成27年度はこれまでの研究成果のまとめとして、トランザクション及びOSにおける不揮発性化メモリの利用について調査を行うとともに成果発表を行った。不揮発性メモリにより主記憶が不揮発性化されると、主記憶と二次記憶の相違は、容量だけとなり、機能的な相違はなくなる。一方でOSにおいては主記憶と二次記憶を明確に分けて管理してきたが、不揮発性メモリを前提にすると適切とはいえなくなる。また、データベースでは主記憶上のデータを二次記憶に書き出さなくても永続化できることから、永続化処理は大幅に簡素化、または不要となりえる。また、マルチコアプロセッサが普及した結果、記憶装置に複数にプロセスがアクセスすることがあり、そのとき同期コストが問題となっているが、本研究の平成25年度の成果を活かして、主記憶にマルチバージョン機構を導入する方法を検討した。
|
Research Products
(2 results)