2015 Fiscal Year Research-status Report
時間選好モデルの学際的アプローチによる評価と脳機構の解明
Project/Area Number |
25540057
|
Research Institution | Advanced Telecommunications Research Institute International |
Principal Investigator |
川脇 沙織 (田中沙織) 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 研究室長 (00505985)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 強迫性障害 / 強化学習 / 時間割引 |
Outline of Annual Research Achievements |
時間割引モデルを用いて、強迫性障害の疾患モデルの構築を行った。強化学習アルゴリズムでの意思決定課題を用いて強迫性障害の強迫観念と強迫行為の状態遷移モデルを用いて、そのときの時間割引パラメータの変化によって状態遷移がどう変化するかをシミュレーションで調べた。その結果、ある特定のパラメータ領域では、強迫観念から強迫行為への状態遷移がサイクリックに繰り返されることがわかった。またこのパラメータ領域は、強迫性障害に大きく寄与する脳内物質であるセロトニンの機能モデル仮説とも対応が取れていることが判明した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画通りにモデルの構築を行い、実験結果との整合性を確認することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
計画よりもインパクトの高い成果を得られる可能性が出たため、追加実験が必要となり、計画を変更し、追加分の実験の実施を行う。また計画よりもインパクトの高い成果を得ることができたため、海外の専門家とのディスカッションおよびシンポジウムの開催を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
計画通りにモデルの構築を行い、実験結果との整合性を確認することができた。計画よりもインパクトの高い成果を得られる可能性が出たため、追加実験が必要となり、計画を変更し、追加分の実験の実施を行う。また計画よりもインパクトの高い成果を得ることができたため、海外の専門家とのディスカッションおよびシンポジウムの開催を行う予定である。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加分の実験の実施と、海外の専門家とのディスカッションおよびシンポジウムの開催を行う予定である。
|
Research Products
(8 results)