2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25540139
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
森川 善富 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 集積マイクロシステム研究センター, 主任研究員 (60358182)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生体情報 / ウエアラブル機器 / 人間計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題で用いる耳内脈波計測機器は無線で脈波情報を伝送するものであり、研究進展の著しいウエアラブル機器と密接な関連があるため、ウエアラブル機器を中心に広範に人間状態計測技術関連の情報を収集した。 被験者実験実施のために、さらに所属部局内で書類整備(謝金に関する内規作成)が必要であることが判明したため、他研究部門研究者や事務職員と情報交換を積み重ねて、謝金に関する内規を作成し、承認を受けた。所属機関外の健常者男性を対象に公募をかけて被験者を募集し、所属機関内の人間工学実験委員会より承認を受けた実験実施計画を基に、ハード面、ソフト面両面からブラッシュアップを進めながら被験者実験を実施した。 同時計測した左右耳内脈波データを解析し、耳内脈波データの左右差に着目した生体信号解析を進め、誤差を軽減した非対称性指標を抽出することができた。自身初となる被験者実験を実現することにより、貴重なノウハウを蓄積することができた。また、情報収集や被験者実験を通して、現状の耳内脈波計測法の改良点も洗い出すことができ、今後の研究展開に向けて進展した。これらの結果は、2016年1月に開催された「つくば医工連携フォーラム2016 」、同年2月に開催された第15回産総研・産技連LS-BT合同研究発表会において、発表、報告された。 諸事情により研究の進展が遅れていたため、1年期間延長を申請して承認された。今後、被験者実験で取得したデータの解析を精力的に進めて、左右非対称性が検出できるか検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関(国立研究開発法人産業技術総合研究所)内の人間工学実験委員会による審査は完了したものの、所属部局(集積マイクロシステム研究センター)内の書類整備(謝金に関する内規作成)や外部の被験者募集手続きに時間を要した。他の業務との兼ね合いによる多忙もあり、研究の進展が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
被験者実験で取得したデータの解析を進めて、左右非対称性が検出できるか検証する。必要に応じて追加の被験者実験を実施して、精度向上を図る。 研究課題終了に向けて、解析を精力的に進めて成果をまとめると共に、積極的に国内外に成果を発信していく。
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Causes of Carryover |
「現在までの進捗状況」で記載したとおり、研究の進展が遅れたため次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度で科研費研究期間が終了するため、遅滞なく助成金を使用することにより、研究を加速展開していく。
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Research Products
(4 results)