2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25540158
|
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
田中 健次 茨城大学, 教育学部, 教授 (10274565)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 日本伝統音楽 / デジタルコンテンツ / 教材化 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本伝統音楽は、おおむね「雅楽」「声明」「能楽」「尺八楽」「箏曲」「琵琶楽」「浄瑠璃」「歌舞伎」に分類できる。本研究の二年間では、上記の各芸能において、とくに学校教育の音楽の授業で取り扱うことが多い、「箏」を用いた音楽と「三味線」を用いた音楽に関係する資料を収集し、それらをデジタルコンテンツ化し、教材化を試みた。デジタル化は、PPTと音声合成ソフト、Flashを用いる方法によるもので、コンテンツの自動読みあげができるようにした。なお邦楽演奏家による実演も撮影して、コンテンツに加えた。これら作成されたデジタルデータとその教材は、音楽教師の日本伝統音楽指導に寄与する。とくに箏と三味線の演奏技法については、演奏する「手の動き」がわかるように動画を作成したため、中学生等の楽器学習の実際の場でも活用が可能となる。 また本研究において次の内容も実施し、具体的な知見を得た。 平成25年度においては、学校教育の音楽教師82名に対してアンケートを実施、日本伝統音楽の学習においてどのような内容が必要かを明らかにした。その結果、伝統音楽の各分野について「音楽史」「音楽特性」「使用楽器」「奏法解説」「実演」「海外文化からの影響」「受容層」「現代との関係性」等の項目をコンテンツに加える必要があることがわかった。 平成26年度においては、作成したデジタルコンテンツとその教材化を、効率よく作成するための「PPTによる教材制作」「映像編集」「オーサリング」という一連の作業手順方法を開発した。
|
Research Products
(4 results)