2014 Fiscal Year Research-status Report
初学者のプログラミング教育におけるプログラミング能力の把握とその改善
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25540160
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関谷 貴之 東京大学, 情報基盤センター, 助教 (70323508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 和紀 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80158097)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / 誤答分析 / トレーシング / プログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、我々が「トレーシングツール」と呼ぶ、プログラムの実行結果を問うオンライン試験を実施する既存システムの改良を、当初の予定通り実施した。 近年は、ほぼ全ての大学で学生や教職員に対して学習管理システム(Learning Management System, LMS) を利用可能なアカウントを発行している。従って、研究目的の試行的なシステム等であっても、LMS を経由して利用可能にすることで、教員にとってはアカウント発行やデータの管理などの手間が削減され、利用者にとっても日頃使っている LMS と同様にシステムを利用できる。 そこでトレーシングツールを、LMS と外部のシステムとをシームレスに連携させるための標準規格である Learning Tools Interoperability (LTI) に対応させる改良を行った。これによって、LTI に準拠した LMS であれば、トレーシングツールを利用可能となる。なお、トレーシングツール内部の、試験の管理画面や学生の誤答パターンを再現する変換器の改良も実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成26年度中にトレーシングツールの改良作業自体は完了しているが、これを実際の試験に使うための環境構築に手間取っている。本学で運用中の LMS が LTI に対応していないことから、改良部分の動作確認も含めて、 LTI に対応した LMS の実行環境を新規に構築している状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは LMS を用いてトレーシングツールを実行可能な環境の構築を早急に行う。 並行して、既存のトレーシングツール上でのオンライン試験について、従来とは異なるパターンの試験について、設問とするコードを自動的に生成した上で、誤答パターンの判別が付くようなコードを抽出して実施する。 更に誤答パターンに当てはまる学生に対して、誤答に応じた指導を行うグループと行わないグループに分けた実験を行ってその違いを評価する実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画の作成時点で想定した金額と比較して、実際にトレーシングツールの改良に要した費用が小さかったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会研究発表のための参加費や旅費として用いる予定である。
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Remarks |
情報基盤センター年報において、研究状況を報告している。 http://www.itc.u-tokyo.ac.jp/annual/
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