2013 Fiscal Year Research-status Report
海水中の脱窒・窒素固定量の高確度同時見積り法の開発に関する研究
Project/Area Number |
25550004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡辺 豊 北海道大学, 地球環境科学研究科(研究院), 准教授 (90333640)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 化学海洋学 / 窒素循環 |
Research Abstract |
H25年度は以下の項目を実施した。 (1)[N]ex法の高速処理の開発 (i)海水の窒素・アルゴン試料を用いて[N]exを見積もるためには、理論上、窒素・アルゴンともに繰り返し精度0.05%以下の高精度で測定する必要があり、また、(ii)海洋の窒素循環収支を解明するためには、脱窒・窒素固定を海盆規模で広域的に観測するため、多量の窒素・アルゴン試料を迅速に測定する必要がある。これらを改善するために、これまでに開発した分析法をベースにその分析時間の短縮を図り、1試料辺り10分以内での処理が可能で繰り返し精度0.05%以下の窒素・アルゴンの高精度測定法の機器開発を実施し、当初目標に達した。 (2)[N]ex-[N]def法による脱窒・窒素固定量の基本原理の評価 沿岸の脱窒・窒素固定が行われている可能性のある沿岸域に観測定点を設け、定期的に海水試料を採水し、その同一海水に対して、「[N]ex-[N]def法」、「海水窒素安定同位体比法」、「培養法」の3つでそれぞれ海水中の脱窒・窒素固定量を測定・比較することによって、[N]ex-[N]def法による脱窒・窒素固定量の妥当性を評価を現在実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
機器開発の改良で、当初予定の精度等をクリアするとともに、観測計画も順調なため。
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Strategy for Future Research Activity |
申請書通り、H26年度はオホーツク海における実証検証等を実施し、本研究計画の目的を達成する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
支払日が4月以降となったため、帳簿上生じたもの 実際には平成25年度に全額使用済み
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Intensive mixing along an island chain controls oceanic biogeochemical cycles2013
Author(s)
Nishioka, J., Nakatsuka, T., Watanabe, Y. W., Kuma, K., Ogawa, H. Ebuchi, N., Scherbinin, A., Volkov, Y. N., Shiraiwa, T., Wakatsuchi, M.
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Journal Title
Global Biogeochemical Cycles
Volume: 27
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed
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