2014 Fiscal Year Annual Research Report
ランタノイド系複合酸化物光電析作用による水中の有害重金属除去
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25550052
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 一則 長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20143828)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 光電析 / ランタノイド酸化物 / 重金属 |
Outline of Annual Research Achievements |
水中に溶存する鉛やカドミウム等の有害重金属イオンを除去する方法として、酸化セリウムを主成分とするランタノイド系化合物粒子の光電析作用を検討した。ランタノイド系金属イオンの異なる組み合わせが、重金属イオンに対する光電析活性に及ぼす影響について、本研究で明らかにした。固相反応法あるいは共沈法により作製したランタノイド系化合物について、主として鉛イオンの光電析活性効果を比較検討した。光電析活性の発現には、酸化セリウム相と他のランタノイド酸化物(酸化ランタン、酸化ガドリニウム、酸化サマリウム)相の2相共存状態が光電析活性発現に不可欠なことを見出した。作製した試料の光電析活性に対して、これらの試料の結晶構造、バンド構造変化、電析金属化合物の存在形態等をX線回折測定、可視紫外分光測定、バンド構造計算、高分解能走査電子顕微鏡観察の実験結果と比較検討した。これらの結果をもとに、光析出反応における活性化機構モデルを提案した
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