2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25560012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮本 好信 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70502483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 一哉 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (40628723)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | origami / kirigami |
Research Abstract |
●幾何条件定式化、幾何設計ツール試作:従来、3D-CADでモデリングしていたが、設計のための幾何学条件を整理し、水平回転角度と立上角度を指定して設計する方式を確立し、基本的解析的定式化、幾何学計算ソフトGeogebra 5.0で設計ツールを試作し、汎用的な設計ツールへの目途をつけた。さらに斜円錐台形状の形態への一般化を目指して定式化と設計ツールを開発中である。 ●成果発表:国際会議投稿受理1件、口頭発表2件 1) "Rotational Erection System (RES): Origami Extended with Cuts"として第6回国際折紙科学教育会議(6OSME 2014年8月東京大学)に梗概投稿、口頭発表採択済み。記念出版論文集に投稿予定。2)「拡張折紙デザイン序説(折・切・曲の総合手法)」"平成25年度 文部科学省 数学・数理科学と諸科学・産業との連携研究ワークショップ「折紙工学の深化と適用拡大に貢献する現象数理学」(2014年3月27,28日、明治大学中野キャンパス)"、発表記録集掲載。3)「回転建立工法 折図自動生成 (RES Crease-Cut Pattern Generation with Geogebra)」第14回折り紙の科学・数学・教育研究集会 2013年06月22日 JOASホール ●成果製作:研究実施計画では、大型の紙模型試作、薄板金属試作を予定していたが、製作会社との仕様調整を綿密にするために、実製作は次年度に延期した。軽量プラスチックボード(商標プラパール)製作会社の協賛により試作を行い大型展示物への応用目途をつけた。シリコンMEMSの研究者の協力を得て、次年度以降のMEMS試作についての目途をつけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
軸対象形状の幾何定式化、ツール開発は予定どおりであり、さらに、斜円錐台形状への一般化の目途がついた点、CADモデル試作や紙モデルでの検証は当初計画以上の進捗である。しかし、外部製作会社への製作委託には条件整理や価格調査、仕様確定を慎重にすすめる必要があった。また、製作会社の本業を優先した製作期間を確保するため、試作発注のタイミングが遅れたので、過半の予算を繰り越すこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究と類似した“非軸対称立体形状モデルによる展開構造物設計”を切れ目のない折紙として研究している深見祐士(大阪府立大学大学院/航空工学)氏と、交流して幾何学定式化を深化する。繰り越し予算を有効に活用し、デザイン産業へのインパクトの高い試作モデルを製作し、広く公表する。第6回国際折紙科学教育会議(6OSME 2014年8月東京大学)で、海外のデザイナー、作家、工学研究者に広くアピールして、応用的開発の恊働者を募る契機とする。9月以降は構造工学的な深化を目指して、複合板試作と構造試験の目途をつける。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
外部委託試作の仕様調整に慎重を期したため、発注のタイミングが遅れた。 従来、検討していた外部委託試作先に加え、他社への委託を行う。 外部委託困難の場合は、製作機器購入+製作アルバイト謝金にて、同等試作を内部にて実施する。
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Research Products
(7 results)