2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
25560012
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮本 好信 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70502483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 一哉 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (40628723)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 折り紙 / 切り紙 / ポップ・アップ / コンプライアント機構 / デジタル・ファブリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、RES(Rotational Erection System)の基本幾何原理の定式化、設計ツールを作製した。さらに、部材断面をL字型に制御する手法、傾斜回転軸を設計する手法を実現した。 これら成果を第 6 回折り紙の科学・数学・教育国際会議(6OSME、2014 年 8 月 10 日ー13 日 会場 東京大学 弥生講堂)において口頭発表し、各種模型を展示した。同会議(発表件数約140、参加者約300人、海外から200人)は国際影響力のある大会であり、本研究は自由な造形の可能性を導く技法として、また、一般的なポップ・アップ技法に新領域を開く手法として、芸術分野から工学分野まで幅広い参加者の関心を得ることができた。折紙探偵団コンベンション(2014年8月15日ー17日)で大型模型を展示して、国内の折紙愛好家、海外折紙作家にも認知されることになった。 6OSMEでの発表は査読を経て論文集Origami^6に採択され、校訂作業中である。(2014年内出版予定) 理論整理、論文発表に並行してデザイン展開ネット公開し、RESの概要書をResearchgateで公開し、11週間で計93回ダウンロードされた。6OSMEを通じ、コンプライアント機構の権威であるBYU大のHowell教授の提唱するLEMS(薄板出現機構)とRESの共通性が双方で確認され、コンプライアント機構技術による一体的ヒンジ加工についての検討を開始した。 現在、各種応用製品の試作にむけて、協力企業との連携をすすめている。薄板レーザー加工、合板CNC加工のための予備設計と予備試作の準備をすすめ、年度内に試作を公開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国際学会発表後の海外研究者との情報交換に重点をおき、また、関連の機構理論の調査と試作の概念設計に時間をかける必要を認識したので、中大型試作加工を先延ばしすることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
MEMS(極小機構)、金属薄板アクセサリ、家具オブジェ、展示オブジェを系統的にデザインし、各素材とスケールに応じたヒンジ機構の設計、構造設計を行い、期限内に試作を完了して公開する。 研究会での試作技法発表、公開展示、ワークショップ、ネット公開を行う。
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Causes of Carryover |
外注予定の試作が、企業協力により無償で実施できたので、次年度の試作に利用することにした。 また、試作発注の設計の深化、仕様を確定の作業に集中した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
試作発注、展示公開の費用に充てる予定。
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Remarks |
(1)平成26年度成果作品:後半44個
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Research Products
(6 results)