2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
25560012
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮本 好信 愛知工業大学, 工学部, 教授 (70502483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 一哉 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (40628723)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | おりがみ / きりがみ / 立体幾何学 / 工業デザイン / ペーパークラフト / 板金加工 / CNC / 立体構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
一枚の紙を折り目と切れ目で立体化する造形手法を開発した。切れ目による折り紙の立体的拡張手法、切り紙の折り目による立体化ともいえる手法であり、スケールの大小を問わず、一般的立体造形手法として活用できるようになった。切れ目を限定する従来の折紙設計に新たな視点と方向性を提案した。 本研究では幾何設計理論を整理し、代数幾何対話ソフトGeoGebraによる設計ツールを開発した。これを利用して紙による造形作品を製作して本手法のデザインへの応用範囲の広さを実証し、作品写真をWeb公開した。また、紙だけでなく樹脂複合版を加工した家具スケールの造形を試作公開した。さらに、非回転対称形状のデザイン、曲面を活かしたデザインも試作公表した。これらの成果により照明器具、建築部材などのデザイン製品への応用設計基盤が整った。 2014年、国際折紙数学科学教育会議(6OSME)で口頭発表、試作展示し、論文集「Origami6」第二巻に採択された。 Researchgateで公開した同会議梗概と発表スライドは2016年3月で閲覧数累積450を越え、各国から継続した関心を得ている。同会議での米国機械分野研究者との交流からMEMS分野での薄板加工コンプライアント機構(LEMS)への応用の可能性が判明した。建築物への応用のため合板による直径2mのドーム形状のオブジェを制作し、金属緊張材を付加することで安定構造が成立することを実証し、鉄筋コンクリート製ドーム構造の新型構法への目途をつけた。
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Remarks |
1) 本件最終年度に製作。公開展示/発表予定。 2) 代表的試作品。 3) 国際会議6OSME梗概とスライドを公開。
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