2013 Fiscal Year Research-status Report
閉じこもりながら実践できる新たな生活機能リスク予防プログラムの経済効果は?
Project/Area Number |
25560022
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
久保田 章仁 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40315726)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | 閉じこもり予防 |
Research Abstract |
本研究の目的は、閉じこもりの理由、閉じこもりがちな方が外出して予防プログラムに参加できるための支援・整備、閉じこもりながら実践できる生活機能リスク予防プログラムの開発、プログラムの実践介入による医療経済学的効果を明らかにすることである。25年度は、集合住宅(団地)在住者を対象に質問紙調査を実施したうえで、予備調査として家庭訪問を実施し、質問紙調査やインタビュー調査を実施した。有効回答数は743名(男性348名・女性388名・不明7名)で、有効回答率は49.5%であり、回答者の6割以上は60代以上であった。多世代と比較した高齢者層の特徴として、低層階に住む方が多く、単身または夫婦世帯が多い。自身の健康について「よくない」がやや高めであったが、運動している割合が高い。しかも、かかりつけの診療所・病院が「ある」と答えたのは70歳以上で75%と高い。疾患状況については、「高血圧」が高く、男性は「高血圧」「糖尿病」、女性は「アレルギー」「高脂血症」の割合が高い。外出の頻度について70歳以上では65%と低めであった。だが1日15分程度の運動習慣については、高齢層で多かった。悩みは、全体的に女性のほうが高く、70歳以上で「自分の健康や病気」「自分の介護」が多かった。一人暮らしの方は他世帯に比べ会話が少ない状況であった。健康づくりのために参加したいと思う内容では「(簡単な)体操」「笑いと健康の話」「食に関する話」「栄養に関する話」「病気の話」などが挙げられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度は、当初計画のとおり、A市B町C団地在住者を対象に質問紙調査を実施したうえで、予備調査として家庭訪問を実施し、質問紙調査やインタビュー調査を実施した。それと並行して、説明に同意を得られた対象者に、第1期生活機能リスク予防プログラムに参加していただき、9月と12月に体力測定を実施できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度以降、A市B町C団地在住者で基本チェックリストからA市の訪問対象となった方の訪問実施前後のEQ-5D、SF-8を測定するとともに、引き続き家庭訪問を実施し、質問紙調査、インタビュー調査、筋力測定等を実施するとともに、ニーズ把握に努める。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
理由は、新潟医療福祉大学教授との研究打ち合わせが未実施であること、分析に関して当初見込みの対象者数より少なかったこと、研究成果(論文)作成と学会発表が未実施であることです。 郵送法による健康感に関する質問紙調査を実施する費用や、訪問対象者の増加により生じる、ライフコーダなどの消耗品への充当、ニーズに対応するための整備(消耗品購入・人件費)への充当、分析費用に上乗せすることを計画しております。
|